国立競技場宛てに「新宿区平和マップ」も同封して下記の文書を郵送しました。
尚、東京ドームシティ担当部長からは「お世話になっております。日曜日のツアーは成功裏に終わられたとのことで、何よりでございます。戦争遺跡への対応につきまして、ご連絡いただきありがとうございます。弊社内にて検討させていただきます。取り急ぎご返信させていただきます」とのメールがありました。
・・・・・・・・・・・・・・
国立競技場御中
202年4月12日
新宿区議会議員待遇者会会員
東京の戦争遺跡を歩く会主宰
長谷川順一
東京の戦争遺跡を歩く会企画:(株)富士国際旅行社催行の「軍用鉄道事始フィールドワーク」で、プロジェクターの映写をしたいと思って、3月21日に国立競技場管理事務所宛てに別紙の『「敷地内立入りについての許可申請」(1)「出陣学徒壮行の地碑」の見学。(2)携帯プロジェクターを90×60㎝のスクリーンに投射する。』を郵送しました。
国立競技場管理事務所からは、(株)富士国際旅行社担当者に架電があり、「営業活動になるので企画担当部署にこの文書を回します」という内容でした。
よって、「①青山練兵場について②青山軍用停車場について③明治天皇観兵式について④明治天皇葬場について⑤青山仮停車場について⑥神宮外苑と聖徳記念絵画館について⑦1943年10月21日出陣学徒壮会について⑧新国立競技場建設に関わる経緯について」の説明は、飯田橋アイガーデンテラスの公開スペースで行いました。
「出陣学徒壮行の地碑」は、新国立競技場の工事中は「秩父宮ラグビー場」敷地内に移設され、競技場が竣工したので正門前に戻されました。そもそも、神宮外苑は「青山練兵場」という陸軍用地であったものが、戦後は宗教法人明治神宮に無償で払い下げられたのです。神宮外苑の沿革を説明することが「営業活動」になるのでしょうか。
「地域まち歩きツアー企画、着地型観光で旅行業を起業検討または旅行業をされている方へ」というサイトには『 観光地にて歩ける範囲の地域マップが配られていたり、観光協会を中心にボランティアガイドが待機していたりする光景が見られますが、地元に観光客を呼び込む手段として、また地域の歴史・産業の深堀りなどで人気を呼んでいます。』との解説があります。「旬刊旅行新聞」をはじめ、「横須賀市観光協会」「毎日新聞旅行」「クラブツーリズム」などを見ると「歴史ツアー・歴史を学ぶ旅」が沢山あることが分かります。歴史ツアーを神社の財政上からも熱心に取り組んでいるのが「靖国神社」です。毎月送付される社報「靖國」に掲載されている「はとバス主催遊就館見学ツアー」があります。しかも、「Go Toトラベル事業の地域共通クーポン」の利用をも推奨しています。
今回の「軍用鉄道事始フィールドワーク」の事案から国立競技場は旅行会社が催行する「歴史ツアー」の対応を改善してほしいと願っています。
4月12日、Facebookに観光学博士寺前秀一氏(元加賀市長)からコメントがありました。
「観光政策を推進する立場であれば、矛盾です。文化観光資源の大半は歴史資産であり、源平合戦以来近代に至るまでそれを活用して自治体は地域振興を図っています。民間施設の場合は、不当に差別をする場合には名誉毀損になると思います。」
早々
・・・・・・・・・・・・・・
(了)