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福島原発事故13年に再掲『今年も言う、福島原発事故の最大の戦犯は安倍首相だ!(リテラ 2020.03.11 )』

2024年03月11日 | 災害と原発問題

友人の川口重雄さんからのメールを転載します。

吉井英勝議員の質問会議録はこちらから読むことが出来ます。

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画像はリテラより

各位    3月12日〔BCC、本日第2信〕

友人からの情報、2点目です。

それでは。川口重雄拝

Sent: Wednesday, March 11, 2020 6:12 PM
Subject: 今年も言う、福島原発事故の最大の戦犯は安倍首相だ! 第一次政権時代
“津波で冷却機能喪失”を指摘されながら対策を拒否(リテラ 2020.03.11 )

これもリテラからです。

参考までに送ります。

https://lite-ra.com/2020/03/post-5303.html

今年も言う、福島原発事故の最大の戦犯は安倍首相だ! 第一次政権時代“津波で冷
却機能喪失”を指摘されながら対策を拒否

LITERA(リテラ) 2020.03.11 07:52

 

自民党HPより

 東日本大震災から9年目の3月11日。今年は新型コロナの影響で、政府追悼式典も
中止になり、メディアの震災特集企画も極端に少なくなっている。しかし、東日本大
震災はけっして「過去の災害」ではない。とくに原発事故の影響はいまも大きく、福
島ではいまだ4万人以上の被災者が避難生活を強いられているのだ。

 そういう意味では、この東日本大震災をめぐっては、日本国民が絶対忘れてはいけ
ないことがある。それは、安倍晋三こそが福島第一原発事故の最大の“戦犯”である
という事実だ。

 言っておくが、これは歴代自民党政権が昔から原発政策を推進してきたとか、そう
いう抽象的なレベルの話ではない。もっと具体的かつ直接的なものだ。

 実は、第一次安倍政権だった2006年、すでに国会で福島原発事故と同じ事態が起き
る可能性が指摘されていた。にもかかわらず、ときの総理大臣だった安倍晋三は、
「日本の原発でそういう事態は考えられない」として、一切の対策を拒否していたの
である。

 しかも、東日本大震災後、安倍は、原発事故の責任を当時の菅直人首相と民主党政
権に押し付け、真実を追及するメディアを「捏造だ!」と恫喝、自身の重大責任を隠
蔽してきた。

 その結果、多くの国民は原発事故における安倍の責任を知らない状態に置かれてき
た。そして、安倍政権は何事もなかったかのように、原発再稼働をどんどん進めてい
る。このまま安倍晋三が、その責任を追及されることのないまま、首相の椅子に座り
続ける限り、第二の“フクシマ”が繰り返されることになるだろう。

 本サイトでは3月11日を迎えるたびに、安倍首相こそが原発事故の“戦犯”である
こと、そして、その責任を隠すためメディアを黙らせてきたことを記事にしてきた。
今年もまたあらためて、その事実をお伝えしたい 書かれていることはすべて客観的
な事実だ。私たちがいかに真実から遠ざけられ、騙されているかをぜひ知ってほし
い。
(編集部)

◆福島原発事故から5年前、安倍は「全電源喪失はありえない」と地震対策を拒否

 故郷に帰れない多くの被災者を生み出し、放射性物質を広範囲にまき散らし、作物
を汚染し、今も国土や海を汚し続けている福島原発事故。

 だが、この国家による犯罪ともいえる重大な事故をめぐって、ほとんど語られてこ
なかった事実がある。それは、現内閣総理大臣である安倍晋三の罪についてだ。

 こういうと、安倍支持者はおそらく原発事故が起きたときの首相は民主党の菅直人
じゃないか、サヨクが安倍さん憎しで何をいっているのか、というだろう。そうでな
い人も、原発を推進してきたのは自民党だが、歴代の政権すべてがかかわっているこ
とであり、安倍首相ひとりの問題じゃない、と考えるかもしれない。

 だが、福島原発の事故に関して安倍首相はきわめて直接的な責任を負っている。第
一次政権で今と同じ内閣総理大臣の椅子に座っていた2006年、安倍首相は国会で福島
原発事故と同じ事態が起きる可能性を指摘されながら、「日本の原発でそういう事態
は考えられない」として、対策を拒否していたのだ。

 周知のように、福島原発の事故は津波によって全電源が喪失し、原子炉の冷却機能
が失われたことが原因で、政府や電力会社はこうした事態を専門家さえ予測できない
想定外のことだったと弁明してきた。

 しかし、実際にはそうではなく、原発事故の5年前に、国会質問でその可能性が指
摘されていたのだ。質問をしたのは共産党の吉井英勝衆院議員(当時)。京都大学工
学部原子核工学科出身の吉井議員は以前から原発問題に取り組んでいたが、2006年か
ら日本の原発が地震や津波で冷却機能を失う可能性があることを再三にわたって追及
していた。3月には、津波で冷却水を取水できなくなる可能性を国会で質問。4月には
福島第一原発を視察して、老朽化している施設の危険性を訴えていた。

 そして、第一次安倍政権が誕生して3カ月後の同年12月13日には「巨大地震の発生
に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意
書」を政府宛に提出。「巨大な地震の発生によって、原発の機器を作動させる電源が
喪失する場合の問題も大きい」として、電源喪失によって原子炉が冷却できなくなる
危険性があることを指摘した。

 ところが、この質問主意書に対して、同年12月22日、「内閣総理大臣 安倍晋三」
名で答弁書が出されているのだが、これがひどいシロモノなのだ。質問に何一つまと
もに答えず、平気でデタラメを強弁するだけだったのである。

◆まさに福島で起きた“バックアップ電源機能不全”の実例を指摘されても安倍は…

 まず、吉井議員は「原発からの高圧送電鉄塔が倒壊すると、原発の負荷電力ゼロに
なって原子炉停止(スクラムがかかる)だけでなく、停止した原発の機器冷却系を作
動させるための外部電源が得られなくなるのではないか。」という質問を投げかけて
いたのだが、安倍首相はこんな答弁をしている。

「外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電
力により、停止した原子炉の冷却が可能である。」

 吉井議員はこうした回答を予測していたのか、次に「現実には、自家発電機
(ディーゼル発電機)の事故で原子炉が停止するなど、バックアップ機能が働かない
原発事故があったのではないか。」とたたみかける。

 しかし、これについても、安倍首相は「我が国において、非常用ディーゼル発電機
のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷
却機能が失われた事例はない」と一蹴。

 これに対して、吉井議員はスウェーデンのフォルスマルク原発で、4系列あった
バックアップ電源のうち2系列が事故にあって機能しなくなった事実を指摘。「日本
の原発の約六割はバックアップ電源が二系列ではないのか。仮に、フォルクスマルク
原発1号事故と同じように、二系列で事故が発生すると、機器冷却系の電源が全く取
れなくなるのではないか。」と糾した。

 すると、安倍首相はこの質問に対して、こう言い切ったのである。
「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっている
ことなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない。」

 吉井議員が問題にしているのはバックアップ電源の数のことであり、原子炉の設計
とは関係ない。実際、福島原発はバックアップ電源が全部ダメになって、あの深刻な
事故が起きた。それを安倍首相は「設計が違うから、同様の事態が発生するとは考え
られない」とデタラメを強弁していたのだ。

 そして、吉井議員がこの非常用電源喪失に関する調査や対策強化を求めたことに対
しても、安倍首相は「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性につ
いては、(中略)経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会
が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全
を期しているところである。」と、現状で十分との認識を示したのだ。

 重ね重ね言うが、福島原発が世界を震撼させるような重大な事故を起こした最大の
原因は、バックアップ電源の喪失である。もし、このときに安倍首相がバックアップ
電源の検証をして、海外並みに4系列などに増やす対策を講じていたら、福島原発事
故は起きなかったかもしれないのだ。

 だが、安倍首相はそれを拒否し、事故を未然に防ぐ最大のチャンスを無視した。こ
れは明らかに不作為の違法行為であり、本来なら、刑事責任さえ問われかねない犯罪
行為だ。

 ところが、安倍首相はこんな重大な罪を犯しながら、反省する素振りも謝罪する様
子もない。それどころか、原発事故の直後から、海水注入中止命令などのデマをでっ
ちあげて菅直人首相を攻撃。その罪を民主党にすべておっかぶせ続けてきた。

◆安倍が責任逃れのためにぶちまけたメディアへの恫喝、お得意の「捏造だ」攻撃

 その厚顔ぶりに唖然とさせられるが、それにしても、なぜ安倍首相はこれまでこの
無責任デタラメ答弁の問題を追及されないまま、責任を取らずに逃げおおせてきたの
か。

 この背景には、いつものメディアへの恫喝があった。

 実は、下野していた自民党で安倍が総裁に返り咲いた直後の2012年10月、「サン
デー毎日」(毎日新聞社)がこの事実を報道したことがある。1ページの短い記事
だったが、本サイトが指摘したのと同じ、共産党の吉井英勝衆院議員(当時)の質問
主意書に対して安倍首相が提出した答弁書のデタラメな内容を紹介。吉井議員のこん
なコメントを掲載するものだった。

「いくら警告しても、マジメに対策を取らなかった安倍内閣の不作為は重大です、そ
んな安倍氏が総裁に返り咲いて首相再登板をうかがっているのは、本人も自民党も福
島事故の責任を感じていない証拠でしょう」

 ところが、これに対して、安倍は大好きなFacebookで、こう反撃したのだ。
「吉井議員の質問主意書には『津波で外部電源が得られなくなる』との指摘はなく、
さらにサンデー毎日が吉井議員の質問に回答として引用した政府答弁書の回答部分は
別の質問に対する回答部分であって、まったくのデタラメ捏造記事という他ありませ
ん」(現在は削除)

 出た、お得意の「捏造」攻撃(笑)。だが、「サンデー毎日」の報道は捏造でもな
んでもなかった。たしかに安倍首相の言うように、吉井議員が質問で外部電源が得ら
れなくなる理由としてあげたのは、津波でなく「地震で送電鉄塔の倒壊や折損事故」
だった。しかし、だったらなんだというのだろう。そもそも、吉井議員が問題にして
いたのは外部電源が得られなくなる理由ではなく、外部電源が得られなくなった場合
のバックアップ(非常用)電源の不備だった。

 吉井議員は質問主意書の中で、バックアップ電源4系列中2系列が機能しなくなった
スウェーデンの原発事故を引き合いに出しながら、日本の多くの原発が2系列しかな
いことを危惧。2系列だと両方とも電源喪失して原子炉を冷却できなくなり、大事故
につながる可能性があると指摘した。

 それに対して、安倍首相が「我が国の原子炉施設で同様の事態が発生するとは考え
られない」と回答したのだ。福島原発の事故はまさにバックアップ電源が喪失したこ
とで起きたものであり、その意味で「サンデー毎日」の「津波に襲われた福島原発を
"予言"するような指摘を、十分な調査をせずに『大丈夫』と受け流した」という記述
はまったく正しい。

 もし、質問主意書が地震でなく津波と書いていたら、安倍首相は、バックアップ電
源の検証を行って、2系列を海外並みの4系列にするよう指導していたのか。そんなは
ずはないだろう。

 ようするに、安倍首相は自分の責任をごまかすために、枝葉末節の部分をクローズ
アップし、問題をスリカエ、「記事は捏造」という印象操作を行っているだけなの
だ。

 だいたい、これが捏造だとしたら、メルマガで「菅直人首相の命令で福島原発の海
水注入が中断された」というデマを拡散した安倍首相はどうなのか、と言いたくなる
ではないか。

◆安倍の盟友・甘利明がテレ東にしかけたトンデモ抗議と、法廷で明かされた真相

 だが、こうした卑劣な責任逃れを行っているのは安倍首相だけではない。実は安倍
首相の捏造攻撃にはお手本があった。それは安倍の盟友の甘利明・経産相がその少し
前、テレビ東京に対して行っていた抗議だ。前述した安倍首相のFacebookの投稿はこ
う続けられている。

「昨年テレビ東京が安倍内閣の経産大臣だった甘利代議士に取材した放送で同様の虚
偽報道がされたそうです。
 甘利事務所は強く抗議し、テレビ東京が「質問主意書には、津波で電源を失う危険
性についての記述はないにもかかわらず、放送では、その危険性があるかのような
誤った認識の下、自民党政権の原子力政策に関する報道を行いました」として、虚偽
内容の放送であったことを認め、放送法第4条に基づく訂正放送をしたとのことです
 天下のサンデー毎日がすでに訂正放送を行い、謝罪したテレビ局と同じねつ造をす
るとは(笑)」

 安倍が「同様の虚偽報道」としているのは、2011年6月18日放送の『週刊ニュース
新書』(テレビ東京系)のことだ。同番組は原発事故の責任を検証する企画で、第一
次安倍内閣でも経産相をつとめ、原子力行政に深くかかわっていた甘利をインタ
ビューし、その際にやはり吉井議員の質問主意書に対する安倍首相の答弁書の問題を
追及した。すると、突然、甘利が席を立って、別室に姿を消した。そして、記者に
テープを消し、インタビューを流さないように要求したのである。

 テレ東の記者は当然、その要求を拒否。番組では、甘利議員がいなくなって空席と
なった椅子を映し「取材は中断となりました」とナレーションとテロップを入れて放
送した。

 これに対して、放映後、甘利事務所がテレビ東京に抗議してきたのだ。しかも、テ
レビ東京が完全謝罪を拒否したところ、甘利は東京地裁にテレビ東京と記者3名を名
誉毀損で訴えたのである。

 ちなみにこの法廷では、テレビ東京の記者の意見陳述で、甘利元経産相のとんでも
ない本音が暴露されている。

 甘利元経産相は別室に呼び出した記者に、「これは私を陥れるための取材だ。放送
は認めない。テープを消せ」と何度も恫喝し、それを拒否されると、逆ギレしてこう
叫んだのだという。

「何度も言うが、原子力安全委員会が安全基準を決める。彼らが決めた基準を経済産
業省は事業者に伝えるだけ。(中略)大臣なんて細かいことなんて分かるはずない
し、そんな権限がないことくらい分かってるだろう。(質問主意書への)答弁書だっ
て閣議前の2分間かそこらで説明を受けるだけだ」
「原発は全部止まる。企業はどんどん海外へ出て行く。もう日本は終わりだ。落ちる
所まで落ちればいい。もう私の知った事ではない」

◆スラップ訴訟でマスコミは完全に萎縮、いまなお放置され続けている安倍の罪

 これが、経産大臣として原子力行政を司った人間の言葉か、と耳を疑いたくなる
が、この裁判にいたる経緯からもわかるように、甘利サイドの抗議、訴訟のメインは
質問主意書の内容が「津波でなく地震だった」という話ではなかった。いきなり質問
主意書を持ち出してきたことがルール違反だ、自分の承諾なしにインタビューを放映
した、自分が逃げたという印象を与えるような報道をされたことが「名誉毀損にあた
る」と訴えてきたのである。

 ただ、それだけでは大義がたたないために、テレ東が番組で、「津波による電源喪
失を指摘」と報じていたことをとらえ、今回の安倍首相と同じく「質問主意書には津
波のことは書いていない」とついでに抗議したのだ。

 そういう意味で、甘利の抗議と訴訟は明らかなイチャモンであり、スラップ訴訟と
しか思えないものだった。そもそも、甘利や安倍は吉井の質問主意書に津波のことが
書いていないというようなことをいっているが、実際は、津波によって冷却機能喪失
の危険性を指摘する記述がある。

 だが、弱腰のテレビ東京は、訴訟を起こされる前になんとかなだめようと、地震を
津波と間違えた部分だけを訂正してしまった。その結果、訴訟でもほとんどのところ
で甘利側の言い分が却下されたが、この枝葉末節の部分をテレ東がすでに間違いを認
めているとみなされ、330万円の損害賠償金がテレ東側に命じられた(もちろん、こ
の判決の背景には政治家が起こした名誉毀損訴訟についてほとんど政治家側を勝たせ
続けている裁判所の体質もある)。

 しかも、テレ東は現場の意向を無視して控訴を断念。報道そのものが「虚偽」「捏
造」だったということになってしまった。

 ようするに、安倍首相はこのオトモダチ・甘利が使ったやり口をそのままならっ
て、責任追及の動きを封じ込めようとしたのである。しかも、テレ東がお詫びを出し
たという結果をちらつかせることで、他のマスコミを封じ込めようとした。

 実際、「サンデー毎日」はさすがにお詫びを出したりはしなかったが、新聞・テレ
ビはすでに甘利のスラップ訴訟で萎縮していたところに安倍の捏造攻撃が加わり、こ
の問題を扱おうとする動きはほとんどなくなった。

 そして、翌年、第二次安倍内閣が発足すると、安倍首相はこれとまったく同じ手口
で、自分に批判的なマスコミを片っ端からツブシにかかった。枝葉末節の間違いを針
小棒大に取り上げて、「捏造」と喧伝し、批判報道を押さえ込む――。さらに、読
売、産経を使って、菅直人元首相や民主党政権の対応のまずさを次々に報道させ、完
全に原発事故は菅政権のせいという世論をつくりだしてしまった。

 こうした安倍首相とその仲間たちの謀略体質には恐怖さえ覚えるが、もっと恐ろし
いのは、彼らが政権をとって、再び原発政策を決める地位にあることだ。不作為の違
法行為によってあの苛烈な事故を引き起こしながら、その責任を一切感じることな
く、デマを流して他党に責任を押しつける総理大臣。そのもとで、反対を押し切って
進められた原発再稼働。そして、まさかの原発新設議論の着手……。

 このままいけば、“フクシマ”は確実に繰り返されることになる。

(エンジョウトオル)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

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