富士国際旅行社が会議室で開催している“旅のがっこう”は、さる8月26日に春日恒男さん(文化資源学会会員)が講師となった「東京裁判と南京大虐殺」が行なわれ、25名が参加されました。
管理人は「防衛省市ヶ谷記念館の展示を東京裁判問題に改善させ、最終目標は東京裁判記念館にする」運動に参画しています。このことを告知することと同時に、12月末に催行する「上海・蘇州・無錫・南京」ツアーの事前学習を目的にしました。
春日さんはパワーポイントを使って講義をしました。
春日さんの講演趣旨は以下の通りです。
春日さんの講演趣旨は以下の通りです。
第一に「歴史研究」と「歴史を語ること」を区別することが大事です。現在、「南京大虐殺」をめぐる論争は「歴史研究」ではなく、様々な政治的立場からの「歴史の語り」の泥仕合になっています。そして、その結果、次のような肝心な事柄が隠蔽され、忘却されようとしています。つまり、①1937年に南京で日本軍による大規模な虐殺がおきたこと。②中国側の被害者数の論拠は「東京裁判」と「南京軍事法廷」の判決に忠実であること。③日本は1951年に調印したサンフランシスコ講和条約の中で、これらの判決を受諾したこと。また、これも大変重要なことですが、なぜ中国側が「東京裁判」と「南京軍事法廷」にこだわるのかを理解しなければなりません。これら戦争裁判における戦争指導者と一般国民との線引きは、戦後、中国が国内の反日感情と日中友好の狭間で選択したぎりぎりの妥協であり、しかも、その線引きは今日も生きているからです。戦争裁判には様々な批判がありますが、それは日中和解の重要な基盤となっているのです。21世紀、中国はますます大国になります。この国とどのように向き合うのか。真剣に考えなくてはなりません。ネットの発達によって便利になった反面、嫌韓嫌中の言説も氾濫しています。これらに惑わされないためにも、各人が基本的事実に立ち返り、自分で確かめることが重要ではないでしょうか。
「南京大虐殺の犠牲者30万は歴史的事実 朱成山氏強調」
「全国紫金草ネットワーク」
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