露出が足りなくピンボケのフォト。左が箱で右が中身。ずいぶん前になりますが、美味しく頂きました。
菓子の名は
創作和菓子 嵐山の錦繍(あらしやまのきんしゅう) 菓匠 清閑院
嵐山と言えば京都でも紅葉の名所として名高い、うらうらと陽光を映す水面に目を落としつつ渡るあの渡月橋で有名なところです。カッキーYAMAなどという横文字系の、怪しげなありやなしやの山とはわけが違うのであります。しかし、いずれもお酒か相撲取りの名としてありそうなところが共通項と言えば言えそうです。ですが、二つをば同列に並べて比べられはせぬ。方や、見どころも由緒もある名所。方や、架空と言えば架空の実際にあると言えばあるともいえる山でblogの名。なんのこっちゃ。どだい比べるもんと違います。
お菓子の中にこう書かれています。名文だからそのまま書き写すと・・・
色とりどりの紅葉が日に日にその彩りを深め、嵐山はひときわ美しい趣に染められます。清閑院では、山芋を使い、ふっくらと仕上げた浮島に栗を入れ、きんとんを重ねて紅葉や銀杏をかたどった練切をあしらい、錦繍に染まる嵐山の美しさをうつしました。深まりゆく秋の風情を創作和菓子に込めてお届けいたします。
次にこうも書かれています。
嵐山もみじ祭(11月第2日曜日)
11月も半ばにさしかかる頃、赤や黄が入り混じった紅葉に嵐山は美しく染められます。
嵐山もみじ祭りは、嵐山・小倉山の紅葉の美しさをたたえ、渡月橋付近の大堰川に船を浮かべて、大覚寺など周辺の豊かな史跡や文化を船上に表現し紹介する観光行事です。いにしえの優美な船遊びが再現され、嵐山周辺は終日船遊びで賑わいます。
うーん、ゆっ、優雅だ。美味なお菓子でした。
ちょうど今頃、京都は紅葉の季節だろうと思います。紅葉の季節には数年前に訪れました。北山杉で有名な三尾の辺りを歩きました。高雄の辺りです。西明寺、神護寺など観て歩き、その後、嵐山、渓流下りなどで遊びました。高雄という地名は昔、カラーテレビが出始めて次々と色の綺麗さをメーカーが競っている頃、紅葉の赤の色が美しく出るという触れ込みでそのまま「高雄」と名付けた機種のシリーズが出たことで、子供心にも記憶に残っています。当時の人々にとって共通の出来事だったように思います。