ひょんなことから、我が家に1枚の静物画がやってきた。
画家の名は、浜田方一
画題「花」 油彩 F6号
案内には、
「北九州市門司生まれ
日本美術家連盟正会員
自由美術家協会会員
95歳で没」
とあるばかり。
とある方のインターネット日記から、2006年4月に「門司港レトロ」という施設で遺作展が催されていたことを知るのが精一杯。
無駄がなく、静かな作品である。
青磁のように見える花瓶の輪郭の美、背景の緑の深み、可憐な花弁とその密やかな影、陰。
この絵が語りかける心への波動が、モランディを観たときにどこか似ているのは、その筆の虚飾のない潔さからであろう。
もう少し、浜田方一という人のことを知りたいものだ。