ヴィラ=ロボス: 聖セバスチャンのミサ 「グローリア」 福島章恭 / Hollywood Choirs 〈改定版〉
ヴィラ=ロボス:聖セバスチャンのミサより Ⅱ.グローリア
Villa-Lobos: MASS in honor of Saint Sebastian 2.GLORIA
♪ヴァーチャル・コーラス~EastEwst: Hollywood Choirs とWordbuilderによる歌うラテン語テキスト付き
制作(演奏・編集):福島章恭
※前動画をアップ後、試行錯誤を重ねた結果、上記の雑音が若干軽減しましたので、動画を差し替えました!
女声合唱のための音取り音源シリーズでは、前回、同じミサ曲から「アニュス・デイ」にて、はじめて歌詞を歌わせる試みを行いましたが、今回はテキストの比較的長いグローリアに挑戦してみました。 ヴァーチャル音源であるHollywood ChoirsのエンジンであるPLAY6に備わるWordbuilderを用いてのものですが、テキストを打ち込むと勝手に譜割りしてくれる筈もなく、すべての音符に発音を書き込んでゆくという、まあまあ手間の掛かるものです。 しかも、打ち込んだ文字は、いかなる時もテキストの冒頭からしか発音されず、たとえば、曲の後半を手直ししたときなど、それを確認するために冒頭から再生しなければならない、という厄介なものです。
どういうことかというと たとえば、patris という単語がメリスマでで歌われるとき、pa a a a a a trEs と打ち込んでおく(iの発音はEと打つ)のですが、このaの数をひとつ間違えると、それ以後、すべてずれたまま発音されてしまうのです。そして、その直しを確認するのに、曲の頭から全部聴かなければならない、というワケです。 あまりにもロスが多いため、途中から、全体を6ブロックに分け、最後にひとつのプロジェクトに統合するという方針に転換し、なんとか完成に辿り着きました。
もうひとつ、厄介なのは、その語の発音によって、打ち込みのタイミングを変えなければならない、ということです。gratias をひとが歌うとき、grのふたつの子音を拍よりも早めに発音するように、キーボードも早めに打ち込まなければなりませんし、その反対にamenのaなど、母音で始まる語は遅めに叩くのです。 さらに、我がPCのスペックでは、バッファサイズを下げるとPCがバリバリと悲鳴を上げてしまい、そのため、レイテンシーの耐えながらの辛い演奏となります(笑)。十分なスペックと予測してのPC選択でしたが、これは誤算でした。
手順としては、
1.最初にPLAY6にパート毎のテキストの発音を、各プロジェクトのすべての音符分打ち込む。
2. その発音に合わせて、演奏し記録する。
3.後から、より自然な発音となるよう、データを修正する。
となりますが、最も手間の掛かるのは、3の手直しとなります。 そんなわけで、たった8分強の作品を仕上げるのに、自由時間のほぼ全てを費やしても1週間以上を要してしまいました。今後、要領はよくなるにしろ、すべての作品でこれを行うと、仕事や勉強に差し支えるため、今後は作品を選んで行うことにします。
1.最初にPLAY6にパート毎のテキストの発音を、各プロジェクトのすべての音符分打ち込む。
2. その発音に合わせて、演奏し記録する。
3.後から、より自然な発音となるよう、データを修正する。
となりますが、最も手間の掛かるのは、3の手直しとなります。 そんなわけで、たった8分強の作品を仕上げるのに、自由時間のほぼ全てを費やしても1週間以上を要してしまいました。今後、要領はよくなるにしろ、すべての作品でこれを行うと、仕事や勉強に差し支えるため、今後は作品を選んで行うことにします。
なお、本作品より、CubbaseのHamord Tuning機能による純正律によるモードを用いてみました。実際とは、差異はありましょうが、、平均律モードのままよりは、遙かに心地よいハーモニーとなっているように思います。このモードの存在を教えてくださった、信頼できる友であり、作曲家の高崎真介さんに心より感謝します。
※オリジナル音源は澄んだ音なのですが、YouTubeにアップロードする段階で、マイクに風の当たるような雑音が発生してしまうのが悔やまれます。もともとHollywood Choirsの音声に含まれている特定の成分が強調されてしまうのか? 改訂版で改善されたとはいえ、まだまだ理想には遠いため、試行錯誤を続けたいと思います。
使用機器 & ソフト
Virtual Choir: EastWest HOLLYWOOD CHOIRS (Sung in Latin by Wordbuilder)
PC: MSI Prestige 15 (CPU Core i7-10710U / Memory 64GB DAW: Cubase Pro 10.50)
Audio Interface: UAD Apollo Twin X QUAD
MIDI Keyboard: KAWAI VPC1
Universal Control Surface: BEHRINGER X-TOUCH
Monitor Speaker: YAMAHA MSP3
Monitor Headphone: beyerdynamic DT 1990 PRO
Video Editing: Power Director 17