福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ふたつのサンクトゥス 3大ヴァーチャル・クワイアの共演(競演)! East West & Vienna Insrtruments

2020-10-19 17:27:50 | コーラス、オーケストラ

Dvorak Mass in D major Ⅳ.Sanctus 1/Hollywood Choirs & Vienna Choir(Type.A)

福島章恭「うたシリーズ」番外編 合唱団のための音取り音源 (全パート用)
ドヴォルザーク:ミサ曲ニ長調op.86  Ⅳ.サンクトゥス (Type.A)
Hollywood Choirs(女声)とViennna Choir(男声)による混声(混成)合唱版

ヴィラ=ロボスに引きつづき、ドヴォルザークにて、ヴァーチャル・コーラスによる歌う文字付き音源を作成してみました。 テキストが短いので楽勝、と思いきや、East West社 Hollywood Choirsの男声の扱いに難渋し、いたずらに数日を過ごしてしましました。

というのも、同ソフトの女声に較べ、デフォルトの儘では発声が荒っぽく、音質にもノイズが混ざり、出来上がりが美しくないのです。システムの電源環境をオーディオ並に見直したり、USBハブを交換したりしましたが、打開策は見当たらず、苦肉の策として、男声のみViennna InstrumentsからのVienna Choirに差し替えることにしました。 Viennaの方はヴォカリーズのみでテキストを歌えないわけですが、合わせてみると思いのほか違和感がなく、四声ともにHollywood Choirsの場合よりも、遙かに澄んだ音質となりました。

なお、Hollywood Choirsの男声の扱いについて、ただたんに、DAW初心者であるわたしの技量不足の可能性も大いにあり、評価は保留としておきます。 

♫ヴィラ=ロボス同様、動画アップの際にオリジナル音源にはないノイズが乗ってしまったことをお詫びします。

 

Dvorak Mass in D major Ⅳ.Sanctus 2/Hollywood Choirs &Symphonic Choir(Type.B)

福島章恭「うたシリーズ」番外編 合唱団のための音取り音源 (全パート用) ド
ヴォルザーク:ミサ曲ニ長調op.86  Ⅳ.サンクトゥス (Type.B)
Hollywood Choirs(女声)とSymphonic Choir(男声)による混声(混成)合唱版
全パート歌うテキスト付き!

もはやこの一件、一般の視聴者のみならず、コーラス団員諸氏にとっても、まったくどうでも良いお話しだと思いますが、乗りかけたを越えて乗ってしまった船、ある程度は追求しておかないと、気持ちが収まりません。というわけで、酔狂な方には、お付き合い願いたいと思います。

その後、四声部ともにテキストを歌わせたい、との思いから、同じEast West社の一世代前の音源ソフトSymphonic Choirsを入手し、挑戦してみました。 Hollywood Choirsには、女声、男声の二択しかないところ、Symphonic Choirsには、ソプラノ、アルト、テノール、バスの4声部も用意されているという一点に望みを託したのです。

声の質に関して、両者に本質的な違いはありませんが、Hollywood Choirsの方が男声、女声それぞれが14ずつのパッチから構成されているのに対し、Symphonic Choirsの方は、各パート6パッチずつ(つまり、男声トータルと女声トータルは各12パッチずつ)と、幾分シンプルになっていて、その分、多声が重なったときのノイズは少ないようです。 これはいいぞ、と喜んだのもつか束の間、設定されているソプラノとバス・パートの声域が足りず、不本意ながら、バスパートにテノールパートのパッチを重ねるという方法で、切り抜けました。

なぜ、不本意かというと、軽いテノールの素材を加えたが故に、バスパートが高い音を歌うときに、テノールの声質となってしまうからです。ソプラノらしい低声、バスらしい高音をどうつくっていくかが、今後の課題ではあります。

♫こちらにも、動画にアップする際、オリジナル音源にはないノイズがのってしまったことを、お詫びします。