明鏡   

鏡のごとく

ゲシェル~ぎりぎり日記 と ナデンとシミン

2011-09-22 23:48:54 | 日記
『ゲシェル~ぎりぎり日記』(ワヒド・ワキリファー監督)と『ナデンとシミン』(アスガー・ファルハディ監督)。
どちらもイラン映画がである。

ナデンとシミンは福岡国際映画祭観客賞をとったということである。
息つく暇のない会話と展開の横で何でも知っている眼差しのカメラ。
そこでみているのは神の見えざる目のようでもあり、ごまかせない眼差しである。
ドミノ倒しの人間模様で、ひとつがなくなればなし崩し的に世界が立ち回らなくなる様を淡々と描いている。

ゲシェル~ぎりぎり日記。
輪切りになった石油パイプで寝起きする男やトイレのつまりをなおす仕事の男や白タクの男達。
パイプの向こうには丸く切り取られた海が見える。
海の上をタンカーがいく。
ぎりぎりの生活。
ぎりぎりの男たち。
ぎりぎりの家でもあるその寸断されたパイプは、外も中も筒抜けなカプセルホテルのようでもあった。

ある作家の夢

2011-09-22 23:25:16 | 夢詩
どこかの町に来ている
お参りする寺か神社があり
その仏壇か神棚の中に
ペリーの乗ってきた船のようなものが左側にあり
まるまると太った人か神のようなものが右側にあり
繋がっている奇妙な像だった
木彫りの御神体のようなものなのだろうか
人々はひっそりと知ってか知らずか
これに参っていたのか等と思う
階段を下りると
長細い合板の机に座る人々のいる部屋に通じた
食事をしながら
話をしている
ある作家が机を挟んで向こうに座っていて
机の下から
同意を求めるように
笑いながら手の平を差し出した
手と手を合わせて
それから握手をした