二ーチェの馬を見る
馬はいななき家路を走る
砂まじりの風は吹きすさんでいる
木枯らしが火星のように吹きすさんでいる
家では娘は片腕の利かない父親の着替えを手伝っている
夜になって木食虫の音が聞こえなくなったと云う父親
二日目か
三日目だったか
男がやってくる
焼酎をわけてくれと云う
町は崩壊したと云う
堕落したものが壊していく
善悪を越えて壊していく
神等いない
と男は云う
木枯らしは吹きすさぶ
いっさつの聖書を娘は読んでいる
この家はこの親子の教会のようではあるが
祈りもなく
聖書を家路につく馬のように指で辿っていく
木枯らしは吹きすさぶ
井戸は涸れた
火も落ちた
暗闇の中
いつものなまなかなじゃがいもだけの食事
たべなければならない
と父親は云う
~~~~~~~~~~~~
すくいのないものとーん
とちゅういしきをうしなったようにねむりにつく
せもたれのないいすにすわるまいにち
そとはかぜばかり
そとはかぜばかり
馬はいななき家路を走る
砂まじりの風は吹きすさんでいる
木枯らしが火星のように吹きすさんでいる
家では娘は片腕の利かない父親の着替えを手伝っている
夜になって木食虫の音が聞こえなくなったと云う父親
二日目か
三日目だったか
男がやってくる
焼酎をわけてくれと云う
町は崩壊したと云う
堕落したものが壊していく
善悪を越えて壊していく
神等いない
と男は云う
木枯らしは吹きすさぶ
いっさつの聖書を娘は読んでいる
この家はこの親子の教会のようではあるが
祈りもなく
聖書を家路につく馬のように指で辿っていく
木枯らしは吹きすさぶ
井戸は涸れた
火も落ちた
暗闇の中
いつものなまなかなじゃがいもだけの食事
たべなければならない
と父親は云う
~~~~~~~~~~~~
すくいのないものとーん
とちゅういしきをうしなったようにねむりにつく
せもたれのないいすにすわるまいにち
そとはかぜばかり
そとはかぜばかり