核兵器脅しに使う国のあり まるごしでおどる 明日のないもの
すこしだけそこにのこった麦茶の瓶に
閉じ込められた蠅がいた
注ぎ口を覆う手が見える
出口なしのものにはふたをする
透明な埴輪のような空洞の中を飛び続けている
うめられるのは時か死か
時は琥珀に閉じ込められ
死は麦茶に沈んでいった
止った死
飲み込めない時
閉じ込められた蠅がいた
注ぎ口を覆う手が見える
出口なしのものにはふたをする
透明な埴輪のような空洞の中を飛び続けている
うめられるのは時か死か
時は琥珀に閉じ込められ
死は麦茶に沈んでいった
止った死
飲み込めない時
二度行かなければいけなかったのだ
記憶は二度見され
確かにそこに辿り着けたのだ
一度目は今の家族と
二度目は魚眼レンズと
空港が使えなかったのはなぜなのか分かった時
革命は総入れ替えに過ぎないことを知り
外からの力が強いか
内からの力が強いか
そこに精神があったにしろ
ふみつけられて道になっていったにしろ
私は内外の記憶という
時に会いにいったのだ
あそこでせみがないている
ここでもせみがないている
とりもどせそうか
とりもどせそうだ
記憶は二度見され
確かにそこに辿り着けたのだ
一度目は今の家族と
二度目は魚眼レンズと
空港が使えなかったのはなぜなのか分かった時
革命は総入れ替えに過ぎないことを知り
外からの力が強いか
内からの力が強いか
そこに精神があったにしろ
ふみつけられて道になっていったにしろ
私は内外の記憶という
時に会いにいったのだ
あそこでせみがないている
ここでもせみがないている
とりもどせそうか
とりもどせそうだ