明鏡   

鏡のごとく

小説『同心円状の熱』

2012-11-21 17:54:29 | 小説
同心円状の熱を放射することで地震が起こった。
 
 日本の東北の方で。
 それを照射したのは米国であった。
日本は2011年3月11日に三度目の壊滅的な攻撃を受けたのであった。

 一度目は、広島。二度目は長崎。三度目は東日本。
 地震を誘発する大きな電子レンジを持っている国は、米国に中国にロシアの宇宙開発に勤しんでいる国々である。
 その電子レンジは、もちろん、雷も竜巻もハリケーンも誘発できる。
 映画のセットに持って来いの技術である。
 全地球が舞台の壮大な舞台装置を持っているのだ。
 演じるのは友達。友愛。博愛。平和。平等。
 もちろん、リアリティを求めるので、地震を効果音付き、津波付きで起こしていながら、ハリウッド映画ばりに空虚な英雄を作るために、軍を派遣する。
 支援物資を送る。なにしろ、リアリティが大切だから。
 にやにやしながら送る。
 ともだちだから。
 ついでに放射能の測定を忘れずに。
 自分たちの実験の成り行きを見守るために。

 壮大な実験装置は、地下に埋められていた。
 地質調査で掘削する機械で核爆弾を地下に埋め込み、条件が揃うときに、一気に同心円上になる熱の輪っかをそれに注げば、ちんとなって、地震を起こせるという寸法である。
 全く単純な装置である。
 もはや人間ではない、馬鹿しかやらない装置である。
 馬に乗っかったダンスを踊るようなウスラ寒い国のものや国連の上の者たちは知っていたが、決められたことだと、馬鹿に徹した。
 ウマシカに徹したのだ。
 ちんとけりあげるように、ばかみたいに腰をふるあの踊り。
 気色の悪い悪魔のような狂った踊り。
 国策だかなんだかしらないが、幼い子どもたちをお国のために働かせて集団でクリック詐欺のようなことをさせて、見せかけの人気を作る空々しい踊り。

 そもそも、竹島の問題をつきつけられていた韓国に日本に帰化した在日の日本の基督教の議員が、竹島を諦めるように調印をさせられそうになり問題になった時点で、日本を売ろうとしていた勢力には、その計画は知らされていた。
 Oは知っていたのだ。
 何しろ、米の上層部のものから利権を与えるからと言われたのだから。
 福島の利権に連なるのはその地元の議員Oだ。福島に原発を作った者たちの流れをくむものでもあるOが、日本の周りにある資源を山分けする目星をつけ実行されたその後で、その汚染された日本の東半分の利権を汚濁のように押し付けられるだけではあったが、利権は利権である。
 元々日本のものではなかったOには、どうでもいいことであった。
 どこにも未練などなかった。
 故郷などなかったのだ。
 どこにも。
 選挙に勝つことだけが、彼の存在意義だった。
 それだけが、彼が人とつながれる手立てとも言えた。
 同胞の生活が第一。が呼び水であった。
 ドブ板を逆さまに流れる黒い水を誰かが被ろうとも、知ったことではなかった。
 
 日本は戦前、戦中、戦後、ずっとこうやって嘘ばかり押し付けられてきた。
 元々日本のものではないものが、朝鮮半島や満州に帰りたかっただけのことである。
 キリスト教徒となった多くの在日の同胞が束になって、日本では取締が強化されてきたので、満州で思い切りキリスト教徒的生活をしに行っただけのことである。
 開拓精神。それのみ。
 日本人には開拓もそれを支える資金を使い込まれるだけで関係ないことであった。
 同化政策を盛んに煽っていたのも、元々半島や大陸からきたものたちであった。
 そもそも日本人には関係ないことであったが、帰化した者達にとっては自分たちの起源といえる場所を本当の故郷と呼びたいばかりに、故郷を思うあまり、その失われたものを取り戻すための同化政策こそが、目的であった。
 大陸を後にしながら先祖返りして、大陸を再度、我が物とするのが彼らの目的であった。
 
 世界はファミリー、人類は皆ブラザー。といって、博打をうたせ、掠め取るのだ。