明鏡   

鏡のごとく

太宰の扉

2020-05-12 21:24:13 | 詩小説
太宰治の扉をいただく。

友人がいただいていたものを、私に譲ってくれたのだ。

太宰が6ヶ月ほど暮らしていた家の扉であるという。

我が家の囲炉裏や杉皮葺の屋根を見に来ていた友人は、ここになら、どこかに使える気がする。と思いながら、家を探索してくれていたという。

なんというめぐり合わせであろうかと、慄くとともに、これから、太宰の生きていた時をも、感じながら過ごしていく時間を重ね合わせながら、太宰を思いながら、素朴な木の扉がこれからの我々を見守ってくれることを強く願う。