油井さん乗せ月面に航跡 ISS、石巻上空を通過
月の前面を右下方向に通過していく国際宇宙ステーション=2日午前2時7分、石巻市北上町十三浜(1120ミリレンズで約0.5秒間に撮影の5枚を合成)
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日本人宇宙飛行士の油井亀美也さん(45)が長期滞在している国際宇宙ステーション(ISS)が2日未明、月面を背景に石巻市上空を通過していく様子を超望遠レンズで撮影した。
ISSは地球の高度約400キロの軌道上を1周約90分で回っている。午前2時7分、明るい月の上方から小さな影が現れ、約0.5秒間で前面を突き抜けるように通っていった。
インターネットで公開されている軌道のプログラムによると、撮影場所とISSの距離は約530キロ。ISSの大きさはサッカーグラウンドとほぼ同じで、気象条件によって肉眼でも飛行を観測できる。
油井さんは4カ月以上にわたるISS滞在を終え、11日に帰還する予定。(写真部・伊深剛)