明鏡   

鏡のごとく

ミトコンドリアの海

2009-12-29 10:13:33 | 夢詩
遊園地のような場所にいる
古い友が尋ねて来たので
案内しているのか
案内されているのか
わからないまま
その中を歩いている
透明なチューブ状のものを通り抜けると
飛び込み台のような展望の場に行き当たる
ここから飛び込む順番が回ってきたようで
何かにつかまって飛び込む
じわじわと海が近づいてくる
もうすぐ海に叩き付けられるというのに
なんとすろーなときだろう
と思っていると
引き起こされるように
上に跳ね上がる
また同じように海が目の前に迫ってくるが
今度はもっと海の細部が目に飛び込んで来た
海は日に照らされところどころ
光に反射している
細胞の皮膜を図表化した
ひとつの実験場のように
視覚化された海の細胞が寄り集まって出来ている
と思うと又上に引き戻される
三度目の下降の際に
これは
透明な高速の観覧車
あるいは運命の輪が見せた
ミトコンドリアの海であった
と悟る