老後の資金は現役時代から準備が必要
今迄に何回か老後の生き方については触れてきたが、今回は老後の
資金につい考えてみた。一般的に老後とは「退職をして仕事をせず
に余生を過ごすこと」で、いつ仕事を辞めるかは個人差があるので、
老後を迎える時期も人それぞれ異なる。
そして、老後生活に不安があると答えた人は約85%にも上っていて、
特に独身者の場合、老後生活を自力で生きていくため、不安を感じて
いる人も多い。
では、老後のために貯蓄している人は、いくら程貯蓄しているのかは
それこそ個人差は大きいが、平均的には500万円~1000万円と言われ
ている。独身男性者について試算すると、65歳以上の厚生年金受給額
は月額約16万円で、国民年金がそれに加算され、生活費は約16万円だ
そうで、ただし持ち家でローン完済の方は、さほど問題ないが、賃
貸住宅に住んでいる方は、更に毎月家賃が加算されることになる。
問題は、退職する年はリストラや特別の理由がない限り、可能な限り
長く働くことにこしたことはないが、退職後いつ亡くなるかは、誰に
もわからない。一般的に考えると65歳で退職し日本人男性の平均寿命
約82歳までの17年間を、それぞれの実情によって異なるが、年金と貯
蓄とで暮らすための経済的生活設計を現役時代から、考えて準備し必
要がある。
いずれにしても、今後益々、少子高齢化が進み、老後の生活は更に厳
しいものになるのは間違いないだろう。