倫理観と道徳観の違いってなんだろうか?
うる覚えだが、小学校で「道徳」の授業を受け、高校になって「倫理」
の授業で受けたような気がするが、その内容や違いは、殆ど覚えていな
い。 社会人になってから、たまに「倫理観」という言葉を耳にしたり目
にしたりしてきたが、私自身はあまり頻繁に使ってこなかったような気が
する。
「倫理」とは「人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍
的な規準となるもの」と辞書にはある。
そう考えると「倫理観」は、社会的な秩序や規律に対して、どう対応するか
という考え方で、社会に対しての考え方のような気がする。
それに対して「道徳観」の「道徳」は「人々が、善悪をわきまえて正しい行
為をするために、守り従わねばならない規範の総体」と辞書にある。
つまり、「道徳観」は、人としてどう生きるかということで、人間としての
生きる価値観と云うことになる。「道徳観」は個人に対して使い、道徳観に
は理想に近い考え方であるように思う。
それに対し、「倫理観」は社会に対して使い、考え方には法律のような広く
認識されている考え方が中心のようだ。
私が考えるには、倫理観と道徳観の違いは、「道徳観」の中心には“理想”に近
い個人的な考え方があり、「倫理観」は社会に対して使い、“法律”に近い考え
方であると思う。
解ったうようで、解らない話だが、この年になって殆ど使うことのない言葉だ
が、ちょっと勉強して、少しでも理解しておくのも無駄には、ならないだろう。