前回、高温な車内での運転を強いられるドライバーはとても辛い状況にあることを書きましたが、
では、そのレース本番に辿り着くまでの過程はどうだと思います?
車を運んできて、後はただ乗ればいいだけと思ったら大間違いで、
レース前にやることはたくさんあるので、スタッフの存在は欠かせません。
しかし、私達のようなプライベーターの中にはそのスタッフ体制に大きな違いがあり、
私は幸い仲間内にお願いすることが出来たので大変恵まれていましたが、
ワンレースごとに有料で経験のあるスタッフをお願いしている方も、
割合にするとどの程度かは分かりませんが、相当数います。
傍から見れば、きっと全車同じように見えますが、
ドライバーの周りにいるのが友人か、それとも雇われ人かというのは、
意識的な違いはかなり大きいでしょうね。
どちらにしろ、走る前の準備の大部分はスタッフの力を借り、
車の力を100%引き出せるようにいろいろとチェックしたり、洗車してもらったり、タイム計測器をつけたり、
といった作業を朝っぱらから慌しく作業をして、今度は車検に向かいます。
車検といってもレースの場合、二年に一回の車検ではなく、毎レースごとに行われますが、
その車両が安全であるかどうかを見る点では一緒です。
その間、私はメディカルチェックを受け、ミーティングをしていますが、
ほとんどの場合和気あいあいとしながらも、プレッシャーを感じている妙な心境な時が多かったですね。
そして問題なければそのまま、
問題が指摘された場合は時間までに直して再車検を受け、ようよくレースに出ることが出来ます。
入賞すると、レース終了後もそれで終わりではありません。
走行後、また車両の検査があります。
でも走行前の車検と違う点もあり、それはズルしていないかどうかを見る点。
レース車両だからといって何処でも改造して言い訳ではなく、
そのレースにより改造範囲が決まっていて、車両規定として定められていますから、
それにそって改造していなくてはなりませんし、
ガソリンもサーキットで売られているガソリンを使うように決まっていますから、
そういったことを検査され終了となります。
レース終了後、クラッシュしてボコボコになった車両があちこちにまとめて見れるのも、この時ですね。
そして次のレースに向けて、ドライバー同士やスタッフ達と、タイヤがあ~だこ~だとか、エンジンがあ~でもないこ~でもないと会話をして、帰路につきます。
ねっ、やっぱり楽しそうでしょ(^.^)
その他「青空に白い月」の車関係記事は下記クリック
http://fake.blog.ocn.ne.jp/whitemoon/cat5545695/index.html