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髄膜炎って何?

2007-03-18 17:19:43 | シェーグレン症候群と髄膜炎

髄膜炎の髄膜というのは、

脳を包み込むクッションのように形成される

軟膜、クモ膜、硬膜

と呼ばれる3層の膜の総称です。

卵に例えると、

殻の部分が頭蓋骨で黄身を脳とすると

白身の部分に更に膜が3枚あり、

黄身(脳)に近い方から軟膜、クモ膜、硬膜という順番に膜が張っている状態となります。

この3枚の膜の内、軟膜とクモ膜の間にある「くも膜下腔」という部分に

脳脊髄液と呼ばれる液体が溜まっており、

この液体は脊髄液とつなっがっています。

髄膜炎という名から分かるとおり、これら髄膜に炎症を起す病気が髄膜炎です。

髄膜炎になる時には、

脳脊髄液にはたくさんのウイルスや細菌、

そしてそれに対抗して戦う白血球が集まります。

ですから背中から患者の髄液を採取して検査すると異常な数字が出るわけですが、

異常があった場合に医師は

「細胞数が高い」

という表現をする筈です。

この時の細胞数というのは、主に白血球の数だそうです。

脳脊髄液は普段白血球があまり含まれていないそうですが、

ウイルスや細菌が入り込むと、

それをやっつける為にたくさんの白血球が髄液中に集まってくるため、

結果として白血球の数が以上に増え、

髄膜に炎症を起していることの一つの判断材料になるわけです。

その他にも採取した髄液から細菌が発見されると細菌性髄膜炎、

発見されなければウイルス性ということになります。

ウイルス性と細菌性を比べた場合、

細菌性のほうが治療期間が長く、症状も重度になり、後遺症が残る率も高くなるそうですが、

発症率はウイルス性と比べると大分低いです。

細菌とウイルスいったい何が違うの?

と思われる方もいると思いますが、

一般的にはその大きさが違います。
ウイルスのほうがずっと小さいです。

細菌、ウイルス、何れにしても極めて脳に近い部分であることからも分かるとおり、

発見が遅れると脳にウイルスや細菌が達し、

今度は脳炎にも発展する恐れのある病気ですから、

早い段階で治療するのがとにかく第一なんです。

ウイルス性(無菌性)髄膜炎の入院期間と治療(体験談)へは下記クリック

http://blog.goo.ne.jp/akita_area/d/20070319

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