こう見えても(見えないけど)以前、車でレース活動をしていたことがある。
とはいってもそれを職業としていたわけではなく、
スポンサーは極僅かな現物(物資)支給をしてくれるだけで、
大部分が自費での活動で、
盛んにレースだ練習だとサーキットに通っていた頃は、まさしくレースをする為に働いていたと言える。
温かくなると毎週のようにサーキットに通い、
ドライバーをしながら空いた週末には仲間のレーススタッフをしてみたりと大忙し。
でも私の住んでいる地域から最寄のサーキットまでは高速を使ってもトラックで3時間位はかかってしまい、
毎回の高速代もバカにならないんで、下を通って行くと、5時間くらいもかかってしまう。
何故トラックかといえば、レースカーはナンバーがないから、トラックに積載していかなくちゃいけないから。
全く分からない方の為に、ここで私の乗っていたレースカーを軽く説明すると、
市販車を改造するのですが、室内の内張りは、ドアとダッシュボード以外はなく、シートも運転席以外は無く、
変わりにぶっとい鉄パイプが張り巡らしてあり、
床には消火器が2コ固定してあります。
その他、見たことのないメーターやらスイッチやらが付いていますが、
エアコン、ヒーター、パワステ、パワーウインドウなどの快適装備は一切ありません。
そして、音はすっっっっっっっっっっっっっっっっごくうるさいです。
エンジンルームにも走ることに必要のないものは一切無いので、スッカラカンです。
エアコンのコンプレッサーどころか、ラジエターのファンすらありません。
そんな状態ですから、
炎天下の下走るのは最悪で、天井の内張りもないからむき出しになった屋根の鉄板の温度が直接熱気となり、
更に3層構造のレーシングスーツ(ほぼ対火服)にブーツのようなレーシングシューズ、革のグローブにヘルメットで完全防備、
更に更に空気抵抗でタイムが落ちるってことで、窓は閉めきりです。
室温はレース中は50度を超えます。
そんな中でレースをすると痩せますよ、それは。
でも好きなんもんは好きなんですよね。
行きに5時間運転し、
更にレースで極限の運転をして、
〆にまた5時間の帰り道を運転。
そんな36時間不眠生活が全てを物語っている。
楽しいよぉ~。
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