何事も最初から上手な人はいない。
私のレース初出場も例外になく、それはそれは酷いものであった。
何が酷いかというと、その全て。
最初は誰もが
「えっ、この車で走るの?」
って聞きたくなるような車に、
レース用部品とエンジンを載せ、セッティング一切無し、
レースカーなのに予算の都合でタコメータすらない状態のチームで1台造った1レース3万円のレンタルマシン。
だからレースカーというと派手なステッカーや派手なカラーリングを普通思い浮かべるが、
そんな塗装は一切無しの車であった。
しかし、どんな見てくれであっても、つける部品はきっちりつけて、
エンジンはオーバーホール仕立てのレースカーなもんだから、
音と直線はなかなかのもので、そんなレースカーにレースど素人の私が乗ってもうまく操れる筈も無く、
一度コースに出ようものならスピン、コースアウトの連続で、滅多にまともに戻ってくることすらない状態。
わんな訳で、レースどころではなくまず練習
っていうのは普通。
なんと私の場合、
レースカーでのサーキット初走行から僅か一時間程度の練習のみで本番を迎えることになってしまった。
どうしてそんなことになったのかといえば、
当該レースにエントリーはしていたものの、
車の製作がレースぎりぎりまでしか間に合わなかったから。
ただそれだけ。
それに、僅かながらマイカーでサーキット経験はあったから心の奥底に、
「まぁ~、俺なら何とかなるだろ」
って甘い考えがチラチラとあったのも大きな事実で、それに気付いたのはレース後のこと。
そもそもタコメータの無い車でどのタイミングでシフトアップするのか知りたいでしょ。
私もどうしたらいいのかメカニックに聞いたんです。
本当はマル秘なんですが、今日は特別に教えましょ。
ずばり
「感」
です。
ふぅ~~~
まーともかく、一時間の練習で、慣れるどころかまともに走ってくれない車に不安だらけではあるが、
もう来てしまった以上引き下がるわけにもいかず、そのままレースへ
っていうかあんなのレースじゃない。
レースっていうのは他車と競うからレースなのであって、私は競うどころか必死でコース上にいるのが精一杯の状態。
自分との戦いってあーゆーのをいうのかな?違うよな。
んでっ、一つ嘘をついてました
コース上にいるのが精一杯って書きましたが、何度もコース外に出ました。
まーそれでも運良く?初レースで完走はしたけれど、でもここからが本当のどたばたの始まり。
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