今日は民主党代表の岡田氏が小泉首相に質問して、その一部を見たが、あまりに不毛な内容だだったような気がして失望した。
最初の場面だったと思うが、小泉氏は質問に答える前に岡田氏が首相の「飲酒」を問題にしている点を取り上げて抗議していたが、岡田氏の答えは分かりにいものであった。
「だれそれに確認したが答えてこない」というものであったのであるが、要するに岡田氏は小泉首相の「飲酒」は他人に確認すべきとだと考えているのか、それとも火を見るより明らかで、確認する必要もないと考えているのかその点が不明というより、混乱しているようにさえ思えた。
すでに岡田氏はマスコミも入っている議員の集会のようなところで首相の「飲酒」を取り上げて批判しているのだから、小泉氏から抗議されて「確認に答えないのが悪い」というのはなんともおかしな話ではないだろうか。
確認が必要だと考えるならそのようなことは回答が来てから批判すべきことだし、確認が必要ないと思うなら最初から確認などすることはないのは当たり前である。
自分は確認は必要だと思う。酒を飲んでいたとも思えないが。
岡田氏はどうも自分自身でこう考えるという点を肝心なところで引っ込めて話題を変えているように思われるのは、自分の党の「関係のない」人たちが同じような疑惑をもたれていることをわざわざ持ち出したことなどから仕方のないことであって、これは首相の韓国訪問や靖国参拝問題に関しても言えることで、そのために持ち時間をずいぶん無駄にしている印象は否めなかった。
問題を一つに絞って議論した方がいいと思うのだが岡田氏の方が逃げているような感じさえして、そういうことはテレビのニュース番組などのかいつまんだ紹介ではまったく分からないことでものすごく問題だと昔から思っている。
野党といえどもそれなりに確固とした外交姿勢などがなければ単なるその場限りの不毛な批判に終始してしまうのは、たとえば首相が「何でも韓国(や中国)の言うとおりにすべきだとは思っていない」ということに関して「自分はそう言っていない。そういう言い方で、せまい(?)ナショナリズムをあおっているので、そういう首相は問題だ」と語気を荒げていたが、そうしたいい方は語気の強さばかりがめだって、ナショナリズムとは何かという点があまり吟味されずに使われている印象はまぬかれず、ものすごく空疎な揚げ足取りに聞えてしまう。
ちなみに靖国神社にかわる施設を国が作るのは政教分離に明白に違反するので、まったく議論に値しないと自分は思っている。
この点を首相が日韓首脳会談で約束してしまったらしいことは、議論するということじたい許されないと思っている自分にとっては驚いたなどというものではなく、外務省はいい加減にしてくださいとまたしても田中均氏の顔が写っているのを思い出してむなしいながら思ってしまう。
このことのほうがよっぽど危険だと自分などは思う。千鳥ヶ淵戦没者墓苑と日本武道館に毎年行けばそれでよいのだし、そもそもこういうことは簡単に変えるべきことではないと思う。
これもせまいナショナリズムといわれるなら仕方ないとあきらめている。
そう思うほど今日の国会の議論は低調であった。
こんなことならいっそのこと民主党にはずっと国会をボイコットしてくれた方がよほどこちらは気分がいいとすら思った。
岡田氏は学歴などはすごいらしいがなぜこんな議論しかできないのか情けないと私は思う。
まともにこの人の質問を見たのは恥ずかしながらほとんど初めてだったので本当に失望した。