雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

ここで生きる意味

2013-12-07 07:59:45 | 日記
 みんなどうしてここで生活しているんでしょうか。

一昨年の豪雪のときにテレビのコメンテーターが、どうしてそんな大変な所に住んでいるのか…みたいな発言をしましたよね。

でも、貨幣経済が主流の社会になる前は農村は豊かだったのだと思います。豊かだったゆえに貨幣社会から取り残されてしまったのだと思います。

いつのまにか世の中の価値観がお金に変わってしまったのです。

そして私たちはお金で幸せを手に入れられると思わされてきたのです。でも近頃少しまた考えが変わってきました。お金がいくらあっても幸せになれないかもしれないことが…。いや、幸せになれないことに。

もちろん多様な価値観はあっていいと思います。

今は田舎も都会も生活に大きな差は無くなっています。でも私がここにいるのは「土」があるからです。命の源がここにはあるからなんです。

多くの人たちは本来の農耕民族の血が流れていることを忘れかけています。「土」を忘れているんですね。いや、もはや知らないのかもしれません。


お金なんて少しあればいいんです。ほとんどのものは生きて行くうえで必要ないじゃないですか。本当に必要なものはお金なんていらないんです。

私たちはいつの間にかお金がないと生きていけない軟弱な人間に成らされてきたのです。

その結果、農村も行政からの援助がないと生きていけなくされてきたのです。


本来農村は人間が生きていく上で一番必要な食を生産しているのですから一番強くなくてはならないのです。その食をお金に変えようとしなければもっと強い農村ができるような気がします。お金に囚われない生き方ができるのは農村なのです。

ですから昔の人はここで生活してこれたのです。

人間らしく生きるとはどういうことなのか。私はここでそれを実践していきたいと思います。



君たちはお金なんて知らないよね~。