雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

建設業界の未来

2013-12-28 08:39:09 | 日記
 ようやく雪も本格的に降り出し、昨日からしばらく休んでいた地元建設業の除雪隊が朝からフル稼働となりました。
 うちのダンナも某地元建設業社員なものですから今日は初の除雪当番ということで朝の2時半に早朝出勤でした。この除雪当番、別に早朝出勤したからといっても会社勤務は平常通りなのです。
 若いころはそのまま夜も残業、10時ごろ帰宅して翌朝また早朝除雪を繰り返すという日々を送ったこともありました。
 ブラックもいいとこでしょう。ただ、若者を使い捨てにするということはしていなかったので今の私たち家族があるのでしょう。奥さんの忍耐も必要ですよ。大体、いて欲しいときにダンナいませんからね。

 そんな建設業ですが、昨年息子が就活で地元を含めいくつかの建設業を回った話を聞けばそこも人材不足のようです。

 地元企業でも数年前から高校生が就職してくれないなどという話は聞いてきました。

 気になって高校の進学先を調べてみると工学部への進学者がとても少ない状況です。しかもその中で土木系は本当に少なく皆無に等しいです。

 一時期、公共事業は「悪」と言われ建設業が激しく淘汰した時代があり、建設業が安定した業種というイメージが無くなったのか、はたまた泥臭く「ドカタ」というイメージを嫌うのか、

現場作業員の確保も大変らしいですが最近は機械化も進んでいるので一昔前より現場で作業する人員は少なくなっているようです。

しかし、それよりも問題は前述した大卒の現場責任者となる技術職が不足していることのようです。それには1級施工管理者の資格を取る必要があります。少なくとも2級は無いと工事が請け負えません。最近の若者の学力の二極化に象徴されるように地元建設業でも作業員として入ってくる若者はいても資格を取って現場責任者となろうとする若者が減っているような気がします。大学を出なくとも資格は取れるのですが今は高卒で建設業に入って自力で勉強して資格を取るという若者が非常に少ない気がします。あえて、それ以上は望まない。分相応の暮らしで満足しているようです。この有資格者がいないといくら工事が大量に発注されても工事を請け負うことが出来ないのです。会社にとっても死活問題です。作業員はとくに資格が無くても使えますが資格のある人材は慢性的に不足しているわけですからそうそう見つかりません。

今災害復旧や東京五輪でインフラ整備を推し進める中、肝心の建設業界が弱体化していては先が見えてきません。これも今となっては過去の世論が建設業を弱体化させた部分が大きいと感じています。建設業は絶対に必要な業種の一つです。

とりあえず、進路に悩んでいる若い世代に再び建設業界を覗いてもらう必要性を感じます。