こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[イベント]

2017-09-16 20:09:25 | 発信する
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[イベント]です。

本日は仕事で桜木町にいました。雨でしたが、土曜日です。観光地でもありますし、街はにぎわっていました。右を見ても左をみても、イベントのテントが目立ちます。ベトナムフェア・パンフェス、赤レンガの後方の公園では、子供や大人がゼッケンをつけてマラソンをしているようでした。

秋になるとお祭りが増えてきます。私も、イベントに参加することになりました。今回は1人での参加なので、欲張らず、2つにしぼりました。
1 子供の主張
お子さんに主張したいことを紙に書いてもらって、会場に来ている人の前で発表します。発表が終了したら、賞状とチェキというカメラでポラロイド写真を撮りプレゼントします。


▲ポラロイドカメラチェキと賞状


2 絵本を一緒に読もう
絵本を聞くだけでなく、一緒後を追って読んでいきます。声を出すことの大切さを実感していきます。

今のお子さん達は、お話は上手です。しかし、それを文書にすることになると、急に筆が進まなくなります。それは、公の場所で発言する機会がなく、自分の考えを発信していないからです。文章を書くには、まず自分の思いを声に出すことが大切です。今回のイベントのように、声を出して発言できたら、お子様達の自信になります。学校で元気に発言ができるようになるといいです。15日(金)に、イベントスタッフの方と打ち合わせをして、会場を拝見しました。お子様たちが楽しくイベントに参加できるように、さらに内容を考えていきます。

ニ階では、川崎野菜を使ったカフェなどもあり、大人からお子さんまで楽しめるイベントです。お近くの方は是非遊びにきてください。

えだぐり祭り 入場無料
10月9日(祝・月)
10:00~15:30(予定)
1 子供の主張(300円)先着10名 1日2回
2 絵本と一緒に読もう(無料) 1日2回
絵本を読んだ後に、子供の主張を開催予定です。
麻生市民交流館やまゆり(最寄り駅:小田急 新百合ヶ丘駅)
http://vegeartfes.com/archives/148

[共笑遊学]

2017-09-15 10:59:42 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[共笑遊学]です。

11日に、以前の職場が一緒だった方々とお昼ご飯をご一緒しました。来年起業すること、来月イベントをすることをお話しました。そして、イベントのアンケートにお答えいただきました。丁寧にお答えくださり、とても嬉しかったです。お二人はまだ小学生のお子さんがいらっしゃるので、保護者目線のご意見をいただきました。

来月のイベントで、小学校高学年から大人を対象に、「創作四字熟語」をすることを伝えて、四字熟語を作ってみませんかと依頼しました。すると、一人の方が次の四字熟語を作ってくださいました。

共笑遊学(ともえ ゆうがく)

とても素敵です。共笑は、(きょうしょう)と読むと思っていました。(ともえ)いいですね。響きも文字も。ご本人の承諾を得て、ブログに取り上げさせていただきました。

来年開業する塾では、「生徒と笑いながら、遊ぶように楽しく学ぶ。」を実践したいです。「こくご」塾というと、イメージがわかない方々も多いので、これからしっかりしたメソッドを作ってそれをわかりやすく伝えていこうと思います。

その手始めに、来月のイベント参加を決めました。詳細は決まり次第、お知らせします。明日、会場に行き、イベントの内容と場所などを話しあいます。そのイベントでどれだけ「こくご」の大切さを伝えることができるでしょうか。なんでもチャレンジです。

ここ数カ月の自分自身の行動力には、驚いています。そして、毎日がこんなに楽しいと感じるのも、何年ぶりでしょうか。起業セミナーの先生や、現役で仕事をしている90歳の私の父、起業されている方々はみな仕事は「楽しい」と本気の目でおっしゃっていました。私は、今実感しています。

ちなみに、「創作四字熟語」は無料で参加できるイベントです。多くの方から素敵な四字熟語が生まれることを楽しみにしております。振るってご参加ください。



[ビーナスの誕生]

2017-09-14 05:00:00 | 感じる
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[ビーナスの誕生]です。

9月11日月曜日、午後仕事がありませんでした。時計を見ると、15時。間に合う。ということで、横浜美術館に「トリエンナーレ」を見にいきました。平日なので、人が多すぎず、ゆったり観ることができました。毎回美術展に行くと、ポストカードを買います。今回もミュージアムショップを覗いてみることにしました。

シュールレアリズムのルネ・マグリットという画家がいるのですが、彼の作品の「マグネット」があり「ダジャレ?」と一人で笑ってしまいました。お目当てのポストカードの中に、私の一番好きな画家の、好きな作品がありました。それがこれです。


▲「ビーナスの誕生」サンドロ・ボッチチェリ


イタリアルネッサンス期に活躍した、サンドロ・ボッチチェリです。彼と彼の作品とはとても縁が深いです。

最初に彼の絵をみたのは、中学校の正面玄関から入ってすぐに掲げてあった、モザイク画です。卒業生の作品で、卵の殻に着色したものを貼り集めていたものでした。なんて綺麗なのかな。と思いました。13歳の春。

それからすっかり「ビーナスの誕生」のことはすっかり忘れていました。大学受験をして、大学で美術史を学ぶことが決まると、当時通っていた個人塾の先生が
「入学するまでにこれを読んでおきなさい。」
お借りしたのが、辻邦夫著「春の戴冠」でした。この小説は分厚く、上下巻に分かれていて、読む前から拒否反応がありました。げんなりしながら読み始めると、面白い。芸術家達は、貴族のパトロンがいないと活動ができない時代でした。その時代に翻弄される画家、ボッチチェンリがでてきたのです。当時の時代背景もよくわかり、あっと言う間に読み終わりました。

どうしても、「ビーナスの誕生」をみたくて、大学3年の夏に、大学の友人と二人でイタリア旅行に行きました。旅の珍道中記は、また今度詳しくお話します。本物の「ビーナスの誕生」をみたとき、まずその大きさに圧倒されました。みなさんも、絵画・彫刻なんでも美術作品は現物を見てください。近くでみると、作家の息使いが聞こえてくるようです。作品の中で、作者の魂が生き続けているのです。フィレンツエのウフイツ美術館の「ビーナスの誕生」のある部屋には大きな椅子が置いてあるのですが、しばらく動けませんでした。

一枚の絵ハガキから、つらつら思い出をたどり、美術館を出ると辺りは暗くなっていました。桜木町の夜景は相変わらずとても美しかったです。

[教え子]

2017-09-13 05:00:00 | 生徒
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[教え子]です。

昨日の夕方、普段は行かないスーパーで買い物をしていました。すると、遠くから顔見知りが近づいてきました。生徒だったM君のお母様でした。
「お久しぶりです。」
から始まり、近況報告をした後、
「どうしても、M君のことをブログに書きたいのですが、いいですか?」
と聞くと
「いいですよ。なんなら実名でも。」
いやいや、実名にはしませよ、と大笑いしました。ユニークで大らかなお母様です。

とても個性的な生徒でした。M君は、6年生の最後の3カ月から中学三年生の受検が終了するまで私の塾に通っていました。夏休みの宿題は、夏休みに入る前に終わせるという特技があり、そんな生徒は後にも先にもM君だけです。理数系がとても得意で、文系もできます。特に数学では、センスがあり、1を知ると、100分かってしまうようなお子さんでした。

ある日、実験的にM君達の学年が、1歳下の学年と授業をして、分からないところを教えてあげる試みをしました。M君は教えるのもとも上手で、その授業後、しばらく、年下クラスの生徒から
「また、あの授業やって。」
と言われていました。M君のクラスは受検があったので、その後、なかなか時間は取れませんでした。これは今話題の、「アクティブラーニング」でした。

授業の始めや休み時間、生徒達は思い思いに学校の出来事を話します。その日M君はオカンムリでした。どうしたの?とみんなで聞くと、
「部活の顧問の先生、ズボンのチャックが開いていてさ。もう可笑しくて。帰りのミーティングだったけど笑っちゃったわけ。そうしたら、先生に殴られて。ホンと納得いかない。まず、自分のチャック閉めてほしい。」
M君はとても優しい子なので、
「先生、チャック開いています。」とは言えなかったそうです。

夏休みの宿題を終わらせてしまうほどの速攻戦略は、その後も発揮されます。専門学校では、早め早めに資格を撮り、就職も、就職活動をしてすぐきまりました。そして、今年で24歳になるのですが、もうしばらくすると新婚旅行・結婚式だそうです。足も速かったですが、結婚も早い。

M君は、お話も上手でした。話すタイミング、笑いをとるところ、誰かが話していたら素晴らしい沈黙をする。まだ15歳でしたが、大人でした。

今年の夏、偶然M君と奥様に会いました。とても明るい社交的で綺麗な奥様。なんだかジーンとしてしまいました。

M君、今度はどんな速攻を見せてくれますか?







[砂肝]

2017-09-12 05:00:00 | 感じる
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[砂肝]です。

焼き鳥では、どこの部位がすきでしょうか?私は砂肝とレバーが好きです。今日はその「砂肝」のお話です。「砂肝」とは、どこの部位でしょうか?モモ、胸肉はそのまま、モモと胸です。正解は胃です。鶏には歯がありません。くちばしで餌を食べると、食物は一時「そのう」という場所に集められます。人間でいうとのどの辺りに袋があり、そこにためることで満腹の合図を送るのです。そこでも食物をつぶすのですが、まだ完全でありません。それから、腺胃(せんい)に入り、その後、筋胃(きんい)という場所ですりつぶしと、砂をはじきます。鶏の解剖をしたことがありますが、筋胃(きんい)はとても弾力があり、カットすると中から食べ物と一緒に砂が出てきました。その筋胃(きんい)を砂肝というのです。

解剖の話が出たので、医学部の学生さんのお母様のお話をしましょう。その方のお嬢さんは医学部なので、人体解剖をします。人体解剖では、薬剤の中に入っている遺体から、丁寧に皮をはぐ所からはじまるそうです。そらから一年かけて一体を解剖されていただくそうです。ここです。大切な遺体に感謝の気持ちを持って、勉強させていただいているのです。

私が去年まで勤務していた実験の教室では、解剖の時間には何度もする話しがあります。
「大切な命を扱っている、だから感謝しながら実験しましょう。」
だから、気持ち悪いと言う、または、大騒ぎする子供はいません。

実験で鶏の解剖をし、医学部のお子さんを持つお母様からお話をうかがってから、焼き鳥の「砂肝」を食べる時はいつも感謝するようになりました。これは「砂肝」に限ったことではありません。魚でも、牛でも豚でも、命のあるものをいただいているのです。

小学生、中学生は実験の時間が急激に少なくなっています。教科書で学ぶよりも多くを知ることができて、記憶にも残る実験。教育改革で、実験の授業数が増えることを期待しています。私は実験をするという、貴重な体験をしてきました。授業でもそれを伝えていこうと思っています。