おにぎりとメンチカツを食べて横になっていたら少し元気がついた。
占い師さんの薦める本『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』(仲正昌樹 NHK出版新書 2018) を読み始めた。
イカも同書を15ページ程読んで、「一応(読書会の課題図書)候補たり得る」といっている。
まだ出だしを読んだに過ぎないが、アーレントの著書『全体主義の起源』について簡潔に述べた箇所があった。
「アーレントは全体主義を、大衆の願望を吸い上げる形で拡大していった政治運動である、と捉えています。」
「ごく一部のエリートが主導して政治を動かす、いわゆる独裁体制とは全く違うものである」
「大衆自身が、個人主義的な世界の中で生きていくことに疲れや不安を感じ、積極的に共同体と一体化していきたいと望んだーーと考えたのです」
主体的判断を放棄して身を委ねるという意味で、共同体にコミットするとでも言うのか。
共同体に全てを負わせるという点では責任転嫁と言ってもいいが、コミットする責任からは逃れられるのか?