「さわやか」ということばが適用できる範囲が気になった。
そもそもどういう意味か、検索すると次のように出る。
- 形容動詞 気分がすっきりしていて快い様。 すっきりした快い気分をあたえてくれるものの様。
具体的にことばを当てはめてみると、
人の様子や行為については、
「さわやかな笑顔」、「さわやかな挨拶」なら問題なさそうだが、
「さわやかな怒り」は快い気分に反するからだめだろう。
「さわやかな涙」は比喩としていけるか?
「さわやかな夢」はよさそうだが「さわやかな意識」となるとおかしい。
「さわやかなアホ」、「さわやかな期待」はどうか?
自然については、
「さわやかな風」、「さわやかな日差し」は問題ない。
「さわやかな石」というのは変か。
特定の文脈においては「さわやかな雨」はいけそうだ。
五感に訴えるものならいいかと言うと、
「さわやかな色彩」、「さわやかな味」、これは大丈夫そうだ。
「さわやかな匂い」、「さわやかな肌触り」、「さわやかな音」もいいだろう。
普通名詞には当てはめられるか?
「さわやかな森」はいけるが、「さわやかな火山」はおかしい。
「さわやかな秒針」や「さわやかな納期」は快さを感じさせるものではないからいけない。
抽象的なことばになるとどうか?
「さわやかな時間」、「さわやかな空間」は比喩的にはどうか?
「さわやかな矛盾」、「さわやかな演繹」、これはおかしい。
「さわやかな観念」はどうだろう?「さわやかな変数」はダメか。