猫のカーテン登り

 先日みゆちゃんが庭の木に登って塀を越え脱走したので、木の幹にペットボトルを組み合わせた猫返しを取り付けたと書いた。ところが、その猫返しを破られてしまった。
 バリアを強化する必要がある。そこで、猫返しの下の幹をさらにクリアファイルでくるっと巻いて覆った。これは、ツキノワグマの被害のある地域で木をトタンなどで覆ったところ、クマが爪を立てることができず登れなくなったということにヒントを得ている。
 さっそくみゆちゃんを庭に放って実験である。まだ外の世界が忘れられないみゆちゃんはすぐに木に飛びついた。が、クリアファイルのところで先に進めず断念、やむなく飛び降りた。さらに何度か登ろうと挑戦したが、新しい猫バリアに阻まれていずれも失敗。庭の見映えはますます悪くなったが、これで脱走の心配もなくなりそうだ。
 そう思ったのも束の間。また突破されてしまった。ちょうど横に張り出した枝があって、そこに前足を掛け、懸垂するようにして登ってしまったのである。こうなるともういたちごっこだ。また次のバリアを考えなければならない。
 みゆちゃんが窓の前に座って開けろ開けろと訴えるが、新しいバリアを考案するまではうっかり庭にも出せない。にゃーにゃーしつこく鳴いていたが、やがてあきらめてあっちへ行ったかと思うと、ばりばりばりっという音が聞こえてきた。木登りができないので、みゆちゃんは憂さ晴らしにカーテン登りを始めたのであった。


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