「ネコ注意!」

 ずいぶん寒くなった。猫も人も布団が恋しい季節である。
 午前中、寝室についてきたみゆちゃんが、ベッドカバーと毛布のあいだに頭を突っ込んで、もぞもぞとベッドにもぐっていった。ベッドにできたこぶがむくむく移動していき、ベッドの真ん中あたりに到達したところでぺたりと平たくなった。そこで丸くなって落ち着いたようである。暖かくてよほど寝心地がよかったのだろう、夕方までぐっすり眠っていた。
 猫はみんな、布団にもぐる。ネロもちゃめも、デビンちゃんももぐる。なかでも寒がりのデビンちゃんは夏でもベッドカバーの下で寝るほどで、その分もぐるのもうまい。布団をまったく乱すことなく、もぐった形跡が全然ない。だから、危ない。気をつけないと、知らずに上から寝転がったり踏みつけたりしてしまうかもしれない。
 我が家に猫が来る以前、セキセイインコを部屋に放して飼っていた。そのインコに布の下にもぐる癖があって、ある時床の上に落ちていたシャツの下にもぐっていたのを、父が知らずに踏んでしまった。幸い足の骨折だけで済んで、それもきれいに治った。心を痛めていた父も何とか胸をなでおろしたが、そういうこともあって、うちでは猫が布団の中で寝ているときは、その上に「ネコ注意!」と大きく書いた紙を置くようにしている。


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