大変な会話を繰り広げて、
やっと持って行ってくれることになった自転車。
「勝手に持っていく」とのことで、
ホッとしていると、
(ピンポーン)
「土木科の者です」
え? 勝手に取っていくんじゃなかったの?
でも!
もちろんすぐに出て行きました。
これですと自転車をさし示し、
持って行ってくれるんだよね、と待っていると・・・、
「えーとですね。
こちらにこのような紙をつけました。
1週間後に、まだここに置かれたままの場合は、
こちらで撤去いたします。
それまでに持ち主が現れて、
持っていくことも考えられますから、
このようにさせていただいているんです」
「はぁ、でも、もうすでに1週間以上たってますし」
「そうなんですけどね~。
確かにブレーキも壊れてるし、
これは捨てた可能性が高いですね。
でも、やはり、そうはいかないので、
ご迷惑ですが、1週間、よろしくお願いします」
「あの、ただの紙なので、破けちゃったりしたら・・・」
「そうなんですよね。
破けたり、破かれたり、たまにあるんですが、
そういうときには、またご連絡下さい。
もう一度、つけに伺います。
それでもう1週間待って頂いて・・・」
・・・・・・・・・・
・・・うちの前は小学校の通学路
悪ガキに「どうぞ」と言ってるようなものじゃないの・・・。
でも、仕方ない。
それが規則なんだから。
私の困ったような顔を見た係の人は、
自転車を電信柱の陰に移動して、
目立たなくして、帰ってくれました。
とっても丁寧で親切。
私も心からお礼を言いました。
しかし、
しかし、よ!
自転車コールセンターって、パソコンないの?
頁の切れ目に当たっちゃった家は、見つけてもらえないんじゃ、
ちょっと困らない?
お巡りさんも、一生懸命働いてくれてるんだから、
あの出来の悪いトランシーバー、改善してあげたら?
どちらの話も、そんなむずかしいことじゃないだろうに。
たかが放置自転車で、
いろいろと社会勉強ができました。
そして・・・、
この騒動があったのが、この前の月曜日。
その話を延々と続けたところで、
気がつけば、今日は日曜日!
そうなんですよ!
今日がその1週間目なんですね!
といっても、日曜日はやっぱり休みのようで、
明日がついに、その日になります。
さぁぁぁぁ、ついに来たぞ~~~。
近所の悪ガキたちよ。
明日、この紙を破ったりしたら、
オバサンはしょーちしないからね~~~~~
(つづく)