望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「消えた音」 その5

2010-07-26 21:46:38 | 舞台・ウラ話
 
(意味不明の方は、その1からお読みください)

開演寸前に音が全部消えるという、あり得ないミスに、
現場は騒然。

バックに流れる曲は、
CDからの速攻ダビングで何とかなったものの、
ぜっかく録音した女学生たちの歌は・・・


 
これは、あるのとないのとでは、大きく違います。

女学生のコーラスが流れるだけで、
急に明治の女学校の雰囲気になるんです。


といって、今さら録音している時間はない 



楽屋の外で、演出家の大声が響き渡りました。



「生で歌うぞーーーっ




  え????
  
 生で歌う???   




今度は楽屋の中がパニックです 



録音の時はお気楽に、歌詞を見ながら歌っていたので、
歌詞なんて覚えちゃいません。

急ごしらえで、
大きな紙に3曲分の歌詞を書き出しました。



衣装を着ながら、メイクをしながら
みんなで突然の合唱練習   


「こんなことやってて、台詞が飛んじゃったらどうしよう」
なんて、
笑えない冗談を言いながら必死です。


なにしろ、開場になれば、客席にお客様が入ってこられます。

そうなったら、もう声は出せませんから



結局、開場時間を遅らせてもらい、
3曲とも、1回ずつ練習することができました。


がっ!

ここでまた問題がっ!


< つづく >
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