(意味不明の方は、その1からお読みください)
開演寸前に音が全部消えるという、あり得ないミスに、
現場は騒然。
バックに流れる曲は、
CDからの速攻ダビングで何とかなったものの、
ぜっかく録音した女学生たちの歌は・・・

これは、あるのとないのとでは、大きく違います。
女学生のコーラスが流れるだけで、
急に明治の女学校の雰囲気になるんです。
といって、今さら録音している時間はない

楽屋の外で、演出家の大声が響き渡りました。
「生で歌うぞーーーっ

え????
生で歌う???
今度は楽屋の中がパニックです

録音の時はお気楽に、歌詞を見ながら歌っていたので、
歌詞なんて覚えちゃいません。
急ごしらえで、
大きな紙に3曲分の歌詞を書き出しました。
衣装を着ながら


みんなで突然の合唱練習



「こんなことやってて、台詞が飛んじゃったらどうしよう」
なんて、
笑えない冗談を言いながら必死です。
なにしろ、開場になれば、客席にお客様が入ってこられます。
そうなったら、もう声は出せませんから

結局、開場時間を遅らせてもらい、
3曲とも、1回ずつ練習することができました。
がっ!
ここでまた問題がっ!
< つづく >