結局、消えた歌は復活せず、
舞台の近くで生で歌うことに。
でも、そこで、
考えてもみなかった問題が出てきたのです。
舞台は、明治末期の女学校。
(


設定は、
< 女学校から聞こえてくるコーラス >
なので、歌えるのは当然、女性だけです。
ところが、女性がほとんど全員、舞台に登場するシーンにも、
バックに歌がかぶることが発覚

録音ならまったく問題がないことなので、
気がつかなかったんですね。
もうこれは仕方ありません。
みんな、舞台に出るギッリギリの時間まで、
上手に急遽こしらえた合唱スペースで歌い、
出番寸前で歌を止めて、ダッとそでに走り、
何食わぬ顔で登場

出ない2人ほどで、残りを必死で歌うことに。
それだけじゃありません。
この歌のおかげで、女性たちが突然、
想定外の大忙しになってしまいました。
舞台の設定では、音楽室のある方向は上手。
つまり、下手にハケて、また下手から出る人も、
いったん上手に走って


歌を歌ってから、
またダッシュで下手に戻る


という仕事が増えちゃったんですね~。
(こんなときに限って、劇場が広いし

そうでなくても不安の多い初日に、
また大きな仕事が降ってきて、
もう本当に、女性陣全員、
髪ふり乱して走り回ることになりました

終わった時には、みんなヘトヘト。
ところが、これで、思いもかけぬ副産物が生まれたんです。
< つづく >