望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「消えた音」 その6

2010-07-27 23:18:59 | 舞台・ウラ話

結局、消えた歌は復活せず、
舞台の近くで生で歌うことに。

でも、そこで、
考えてもみなかった問題が出てきたのです。


舞台は、明治末期の女学校。
こんな衣裳で先生役をやってました)



設定は、

< 女学校から聞こえてくるコーラス >




なので、歌えるのは当然、女性だけです。


ところが、女性がほとんど全員、舞台に登場するシーンにも、
バックに歌がかぶることが発覚 


録音ならまったく問題がないことなので、
気がつかなかったんですね。




もうこれは仕方ありません。

みんな、舞台に出るギッリギリの時間まで、
上手に急遽こしらえた合唱スペースで歌い、


出番寸前で歌を止めて、ダッとそでに走り、
何食わぬ顔で登場 

出ない2人ほどで、残りを必死で歌うことに。




それだけじゃありません。




この歌のおかげで、女性たちが突然、
想定外の大忙しになってしまいました。



舞台の設定では、音楽室のある方向は上手。

つまり、下手にハケて、また下手から出る人も、

いったん上手に走って 
歌を歌ってから、

またダッシュで下手に戻る 

という仕事が増えちゃったんですね~。

(こんなときに限って、劇場が広いし



そうでなくても不安の多い初日に、

また大きな仕事が降ってきて、

もう本当に、女性陣全員、
髪ふり乱して走り回ることになりました
 

終わった時には、みんなヘトヘト。


ところが、これで、思いもかけぬ副産物が生まれたんです。


< つづく >
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ