今回、私が舞台に出る回数は、全部で8回。
その、すべてが下手(舞台向かって左)からの出。
その上、ハケる(舞台から消える)のも、
8回のうち、7回までが下手だったんです。
でも女子楽屋は上手。
となると、
下手にハケて上手に移動、女子楽屋で着替え、
上手の女子楽屋から、下手に移動、舞台へ。
再び、
下手にハケて上手に移動、女子楽屋で着替え、
上手の女子楽屋から、下手に・・・、
・・・って、延々この繰り返し。
できるだけ、黒幕の後ろの通行を避けたいのに、
私だけで、15回くらい、行ったり来たり。
いやぁ、こりゃマズイでしょう。
となると、方法はひとつだけ。
男子楽屋に、入るしかない、な・・・。
でも、さすがに、ちょっと、ねぇ。
全員一緒の楽屋ならともかく、
いくらオバサンとはいえ、
女が1人だけ入るってことは、
男性だって着替えにくいだろうし、
ちゃんとTシャツやスパッツをつけていても、
私がガバガバ脱いでいたら、目をそらすだろうし。
いや、それよりも、やっぱり、
女子楽屋は女子楽屋の、男子楽屋は男子楽屋の、
空気とか、会話とかがあって、
1人だけ異性が混じると、
急に楽しくなくなるだろうしなぁ・・・。
うーーむ、どうしよう・・・。
小屋入りしてすぐ、荷物を女子楽屋に置いたまま、
男子楽屋にふらりと入って思案していると、
ちょうどそこに、
主宰で演出の大浜さんが入ってきました。
「あ、あの」
「はい、なんですか?」
「私、男子楽屋の方に入っていいですか?」
「ああ、ぜんぜん構いませんよ。
望子さんのやりやすいようにして下さい」
まーったく驚いた様子もなく、
大浜さんは簡単に許可してくれました。
おお・・・、これで、まずは第一段階クリア。
あ・・・、
っていうか、
私、今、
相談じゃなくて、許可をもらっちゃった???
まだ、自分の気持ちが固まってないのに、
なんで、私、許可もらっちゃったんだ??
も、もうこれで、あとには引けないな・・・。
よぉぉぉぉしっ、
となれば、勢いで決めるしかないっ!
と、次は女子楽屋へ。
楽屋を整え始めている女子たちに、
「あの、私、男子楽屋に行こうと思うんだけど」
と声をかけました。
・・・どんなリアクションが返ってくるかな~。
<つづく>
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