女子楽屋にいないことで、
1人存在が希薄になったら、
私だけ浮いちゃったらどうしよう・・・。
仕方ないと思いながら、
それは真面目に心配だったし、寂しくもありました。
でも!
でも!
ぜーんぜん、関係ありませんでしたーー!
ははははは。
本番中、一度だけ、
女子楽屋のある上手側にハケることがあるんですが、
そのときに一瞬、のぞく女子楽屋は・・・、
会話もほとんどなく(舞台に筒抜けですしね)、
みんな、必死で、黙々と、次の準備を進めて、
早替えの人は、入り口近くで無言で衣装を脱ぎ散らかし、
がっと次の衣装をまとって出て行き、
小声で一瞬交わす会話は、
「さっき、走った?(早く喋りすぎた?)」
「いや、そんなことないと思う」
「あ、そう」
ほとんど事務連絡(笑)
実は、女子楽屋に別れを告げてから、
男性1人1人に、挨拶をしてまわったんです。
「男子楽屋に入ることにしました。
ご迷惑でしょうが、
キタナイものはお見せしないのでご了承を」
・・・と。
「あー、そうですか」
と、サラッと受けてくれる人がいる中で、
約半数が、絶句しました(笑)
オバサン1人いるだけで、
裸にもなりにくいし、
男だけの話がしにくい、
・・・と、
きっと、そんなところだったと思います。
<うわ、ジャマやん!>
・・・って(笑)
でもね、本番が開けてみたらば、
女子と同じく、男子楽屋も、
会話するヒマなんてありませんでした~。
着替えだって、誰がどこで何してるかなんて、
そんなもん、興味もなけりゃ、見るヒマもない!
女子も男子も、最初から最後まで、
ただひたすら走り続けた公演でありました(しみじみ)。
これが、もっとのんびりした楽屋だったら、
かなりお互いにきつかっただろうなぁ。
あ、いや、のんびりしてたら、
別に男子楽屋には行かなかったわ。
私の役者人生初の、男子楽屋体験。
最終的に、思ったことはひとつ。
やっぱり、いい意味でも、悪い意味でも、
トシをとってるから、できたんだなぁ・・・。
あ、そういえば、私が休んだ稽古のとき、
私の代役は、いつも男性だったらしいし。
なんというのか・・・、
そろそろ性別が薄れてきたのか・・・?
ははははは・・・(微妙に虚しい笑い)
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