望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

とりあえず、楽屋の裏のウラ話・その6

2012-06-10 21:27:06 | 舞台・ウラ話

心を決めた私は、女子楽屋へ行って、

「あの、私、男子楽屋に行こうと思うんだけど」
と、みんなに声をかけました。


「えーーーっ! マジですかぁ?」

と、びっくりしたような声。


「そうなのよ。私、下手からの出ばっかりだから。
 ・・・ちょっと寂しいんだけどね(ごめんね、みんな)」


「えーーっ、寂しいーーっ」

なんて言われちゃったら、どう言おうかな~。
どう言お・・・・・・、


「あーーー、そうですかぁ。
 たしかに、こっち一杯なので、
 行っていただけるとありがたいんですよね~」



「・・・・・・・・・」



いや、彼女たちを怒っちゃいけないんです。

だって、どう考えても、女子楽屋の方が一杯で、
狭くて大変なんですから。


それも「狭い、どうしよう」と頭を抱えているときに、
1人消える、と聞いたんですから。


それも、とりあえず、
「一番大事にしとかなきゃいけない」高齢者がいなくなる。
これはもう、渡りに舟です。


かなりホッとしたと思います。
うん。つまらない感傷を求めた私がバカだったのよ




でもね、この時点で、私は本当に寂しかったんです。

こういうリアクションが返ってきたから、
ではなく、

女子楽屋でお喋りできないのが。


なぜなら、女子楽屋トークっていうのは、
なんというか、独特のものがあるんですね。

1週間くらい、ほとんど合宿状態の中で、
意外な人の意外な一面が垣間見られたり、

と同時に、

そんなお喋りから端を発して、
すごく団結力が強まって、

芝居も信頼感が高まって、
意外な化学反応がおきることもあるんです。



そういう女子の中に入れない・・・。


1人だけ存在が希薄になっちゃったら、

私だけ浮いちゃったらどうしよう・・・。


   <つづく>






人気ブログランキング

 ブログランキング参加中。
よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ