打ち上げの席上、演出の大浜さんから、
「1番から5番まで、順位をつけるとしたら?」
という、とんでもない提案が出ました。
えーーー?
いや、そりゃ無理でしょ。
無理、無理、無理、絶対に無理!
だって、それぞれに思い入れがあるし、
テイストもぜんぜん違うし、
つけられるワケがないっ!
第一、
5番目になっちゃった作品がかわいそう。
全員がそんな気持ちだったと思います。
「一番好き」だけならいいけど、
順位は、無理っ、絶対に無理ですっ!
「でも、そこを無理やりにでも、つけるとしたら」
大浜さんも引きません。
結局、押し切られて、それぞれが無理やりに、
5位まで順位をつけました。
するとね、
いよいよはっきりと現れてきたんです、
個々の好みが。
へぇ~、彼女はそういう好みだったんだ。
ほ~、彼女の順序はそれなんだ。
・・・毎日、朝から晩まで、
一緒に稽古していたメンバーの、
知られざる一面が、今になって見えた・・・。
いや、大げさじゃなく、
それぞれの意外性に驚きました。
一緒に作ってきたメンバーでも、
こんなに違うんだ・・・。
人の好み、価値観って、恐いよなぁ、って。
<自分が好きな作品は、
他の人もきっと好きになってくれるに違いない>
我々って、つい、そう思っちゃうじゃないですか。
私なんて、特に、そういう傾向が強いから、
自分が出てても、あまり好きになれないと、
オススメするのが辛かったりするし、
ひどいときには、
「今回は来て頂くほどの作品じゃありません」
なんて断っちゃったりするし、
実際、過去に1枚もチケットを売らなかったことが、
実は3回ある・・・。
だけど、好みでこれだけ違うんですよね。
ってことは、私が気に入らないものを、
とても気に入ってくださる方がいるかもしれない。
自分の思い入れが強ければ強いほど、
好みや価値観の押し付けになりがちなのは、
十分、承知しているつもりでも、
気がついたら、
間違いなく、押し付けてたりする。
「これは面白いはずだっ!」なんて思い込みは、
本当に、いい加減なものなんですよね~。
あらためて、その錯覚に気づかされました(笑)
今回の順位付けで、
自分が一番好きな作品をビリにされると、
正直、「ん?」「ムッ」みたいな気分になったしなぁ。
ということは、
とりあえず、
気に入らない芝居を、
ボロクソに言うのはやめておくか。
(今さら遅い??)
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