65回目の原爆の日の今日、様々なそれにまつわるニュースが流れていましたが、平和記念式典にアメリカ大使が出席したり、国連事務総長がスピーチをしたりという今までにない出来事があり、ゆっくりですが世界中で何か大きな変革がありそうな気配です。
数年前になりますが、長崎を訪れた折、「長崎に来たら絶対行かないと。」と河村にピースセンターに連れて行かれたことがあります。自らは気が進まなかった私ですが、「ここへ来たらそれは義務かもしれない。」と大人しく同行。ひととおりピースセンターを見学し、建物の外へ出てきたとたん、あまりに息苦しく、自分の体がまるで鉛のように重く感じ、しばらくその場から動けなくなってしまいました。
それまでも、それ以降も、「霊」などという言葉を信じたことはありませんが、まさしくあの時だけは原爆で亡くなった方々の沢山の霊が、私の身体を通してその無念さを知らしめているような気がしてなりませんでした。一瞬の間に亡くなってしまった10万を越える人達。どの人もどんなにか無念で、この世に心を残したまま亡くなったことでしょう。それを想像するといつも胸が苦しくなってしまいます。みんながそのことを忘れてはいけないと思うのです。