上野の森美術館で「肉筆浮世絵」を見よう! 2015年12月27日 | 芸術鑑賞 2016年1月17日(日)まで 上野の森美術館で肉筆浮世絵美の競艶を 開催しています。 アメリカシカゴの日本美術収集家 ロジャー・ウェストンの 千点のコレクションの中から 130点を展示。 浮世絵版画は量産されますが 肉筆浮世絵は絵師が絹や紙に 筆で直接描いています。 一点物で貴重な浮世絵画です。 特別な展示ケースを使っているので 至近距離で鑑賞できます。 華やかで妖艶な美人たちにぜひ 逢いに行きましょう。
出光美術館で「桃山の美術」を感じよう! 2015年10月05日 | 芸術鑑賞 丸の内にある出光美術館では10月12日まで 躍動と回帰-桃山の美術を開催しています。 主に桃山時代の美術を紹介しています。 過去の時代の「やまと絵」を大胆に改革変更したのが 狩野派の屏風絵、等伯の水墨画、などです。 桃山時代の焼き物、 志野・織部・古唐津・など、 器の歪み 割れ などの欠点をも 芸術にしてしまったのがこの時代です。 この展覧会では、 過去の造形との繋がりに注目しながら 桃山時代の美の姿をさぐっています。 今回は90件の工芸作品と20件の絵画を 展示していました。 木曜日の10:30からは 学会員が展示品の解説をしてくれます。 専門家の説明に かなり得したような気分になります。
山種美術館で「前田青邨」の絵を鑑賞しよう! 2015年08月16日 | 芸術鑑賞 広尾の山種美術館では8月23日(日)まで 前田青邨と日本美術院を開催しています。 大正から昭和にかけての近代日本画の代表的画家、 前田青邨(1885~1977)。 豊かな色彩感覚を持った青邨は 壮大なスケールの歴史絵を中心に多くの画題に挑戦しました。 東京藝術学校では優れた指導者として、 後進を育てたことでも知られています。 今回は山種美術館が所蔵する13点が一挙公開してました。 その他、青邨をとりまく日本美術院の画家 (横山大観、下村観山、小林古径、平山郁夫、他) の絵 60点も同時展示。
上野毛の「五島美術館」に行こう! 2015年08月06日 | 芸術鑑賞 東急大井町線上野毛駅から 5分歩けば五島美術館に着きます。 近いのになかなか行く機会がなかったのですが 今回この暑い中行ってきましたよ このあたりはまだ緑が多い。 蝉しぐれが五月蝿いくらいでいかにも真夏まっ盛り。 この門の後は五島美術館敷地内。 この門は不老門。 こちらが正門。 正面は日本風建築の本館。 本館入口 6月27日から8月9日までは 瓷華明彩という特別展を開催しています。 中国明・清時代、 最高技術を駆使して焼造した中国の色絵磁器が 70点展示されていました。 白い磁器に赤・黄・緑・紫など上絵付けされた 文様は優雅で美しい小宇宙の様な世界でした。 せっかくだからということで 庭園を散策しました。 この美術館と庭園は ご存じ東京急行電鉄の創始者五島慶太氏の敷地の一部です。 武蔵野の面影を残した広大な庭園で、 約35mの高低差がある傾斜地になっています。 庭園西側の一番奥まで下ると春山荘門。 ここを出ると駒沢通りがあります。 五島氏は自然環境はそのままにして 石仏や野仏を配置。 足腰の鍛錬を兼ねてよく散歩したそうです。 庭園の南は高台。東屋があります。 かなりの数の灯籠がありました。 見晴らし台庭園。 二子玉川の町が見えるのです。 茶室 古径楼 庭園内には、古墳までありました。 この庭園内には東京都指定天然記念物の コブシの木があります。 コブシの花の時期に併せて 再訪するのもいいでしょうね。 入館料は展覧会により異なります。 入館料には入園料を含みます。 庭園のみ散策するときは300円です。
ヘレン・シャルフベックの絵画を見よう! 2015年07月15日 | 芸術鑑賞 フィンランドを代表する女性画家ヘレン・シャルフベック (1862~1946)の日本初個展が東京藝術大学大学美術館で 7月26日まで開催されています。 幼少の怪我で足が不自由になり学校に通えなかったのですが、 家庭教師に絵の才能を見いだされました。 11歳、フィンランド芸術協会で学び 18歳で描いた「雪の中の負傷兵」が評価されます。 それをきっかけに奨学金でパリに渡り最先端の 技術を身につけ帰国。 26歳の作品「快復期」は 藤編みの椅子に座る幼い少女の憂いを含んだ表情が 印象的で心に残る秀作だと思います。 ヘレンは約40点の自画像を描き残したことで 「自画像の画家」とも呼ばれています。 歳をとり、死に向かう最後の年まで 衰えていく自分を描いていた冷静な女性画家でした。
五嶋みどりさんのヴァイオリンを聴こう! 2015年06月29日 | 芸術鑑賞 世界のトップヴァイオリニスト五嶋みどりさんの コンサートに行くことができました。 ICEP報告コンサート 五嶋みどり&YoungArtists です。 ICEP(インターナショナル・コミュニテイー・エンゲージメント・プログラム)は、 五嶋みどりさんが、若手演奏家とカルテットを結成して アジアの開発途上国や日本の学校、病院、施設のこどもたちを 訪問し本物の音楽を届けている活動で 若手音楽家の社会貢献活動の場でもあります。 その活動はNPO法人ミュージック・シェアリングが行い 彼女はその理事長を務めています。 M・シェアリングの活動は、 個人・法人の寄付や協賛金、助成金で 運営されているのです。 今回のコンサートは2006年よりこれまで訪問した アジアの国々でのICEP活動報告と 五嶋みどりさんと若手音楽家3人による 弦楽四重奏の演奏を堪能してきました。 ヴァイオリンというものをよく知らない いえ、クラッシックコンサートというものにあまり 縁がない私ですが 彼女の演奏は素晴らしすぎて 人生観が変わるくらいに圧倒されます。 同行者は感動して目に涙を溜めていました。 五嶋みどりさんの次の日本での演奏は 2015年10月23日と24日 NHK交響楽団との定期演奏会です。
出光美術館で「東洋の美」を鑑賞しよう! 2015年06月09日 | 芸術鑑賞 有楽町の出光美術館では 6月14日(日)まで 東洋の美ー中国・朝鮮・東南アジアの名品ー を開催しています。 アジアの国々で造られた名品の数々、 原始から古代の中国陶磁器や 朝鮮陶磁、ベトナムやタイの陶磁器を 同時代の日本の作品と比較しながら楽しめるように 展示していました。 特に15ー16世紀に造られたベトナムの花瓶などは 鮮やかな青や赤の色彩で、南洋風土のおおらかさを 表現していると感じました。
「ユトリロとヴァラドン」展を観賞しよう。 2015年06月04日 | 芸術鑑賞 ポスターの左側の絵は ユトリロのコルト通り、モンマルトル 右側の絵は スュザンヌ・ヴァラドンの裸婦の立像と猫 西新宿にある損保ジャパン日本興亜美術館に行きました。 6月28日(日)までユトリロとヴァラドン母と子の物語展を 開催しています。 ユトリロの母であるヴァラドンは 画家のモデルをしていた。 有名な画家達は、モデルのヴァラドンに恋をする。 画家だけではなく、音楽家のエリック・サティも。 1883年ヴァラドンはユトリロを生む。(父親は?) その頃から、彼女は見よう見まねの独学で 絵を描き始める。 そして、自由奔放な恋多き母ヴァラドンに 振り回されて人生を送るユトリロは アルコール依存症に。 しかし、ユトリロの絵は人気で、よく売れる。 お金が入れば又お酒。 一日酩酊し、一日傑作を描いていた。 対人恐怖症なので 晩年はパリの絵ハガキを見ながら 絵を描いていたという。 ユトリロの絵からは アルコール依存症であることや、 絵ハガキの模写とは思えない 色彩の美しさを感じるのです。
国立新美術館で「ルーブル美術館展」を鑑賞しよう! 2015年05月30日 | 芸術鑑賞 港区六本木にある国立新美術館では 2015年6月1日まで ルーブル美術館展を開催しています。 膨大なコレクションを持つルーブル美術館。 初の本格的展覧会だそうです。 16世紀から19世紀半ばまでの 人々の日常生活を描いた風俗画が83点紹介されていました。 特にフェルメールの傑作天文学者は ルーブルを離れることがきわめてまれだそうです。 初めて実現された史上空前の風俗画展と 言われているこの美術展に行ってみては?
「ダブル・インパクト」を鑑賞しよう! 2015年04月30日 | 芸術鑑賞 JR上野駅公園口から徒歩10分の 東京藝術大学大学美術館では 5月17日までダブルインパクト展を開催しています。 米国ボストン美術館と東京藝術大学が それぞれ所蔵する近代美術コレクションを 紹介する美術展です。 開国以来日本を訪れた西洋人は 日本の文化や芸術に驚きました。 かたや日本人は西洋の文化の高さに 衝撃をうけたのだと思います。 そして、お互いの文化的影響が ダブルインパクトになったのです。 今回はペリー浦賀来航から日露戦争までの 50年間に焦点をあてた日本美術のみを紹介しています。 なかでも私のお薦めの作品は 藝大所蔵 狩野芳崖「悲母観音」 空を浮遊している観音の神々しさ。 藝大所蔵 竹下久一「神武天皇立像」 木製で3m。他を圧する存在感で 堂々と立つ姿は凛として 仰ぎ見るお顔は厳かな気持ちになります。 絵画・工芸・写真など約150点を 明治ニッポン美の歩を通して、 紹介していました。