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恵比寿の東京都写真美術館では展覧会黒部と槍を
5月6日まで開催しています。
山岳写真のパイオニアと言われた写真家
冠松次郎(1883-1970)と穂苅三寿雄(1891-1966)の作品です。
およそ100年前から活躍していた二人の写真から
今でも変わらない素晴らしい山の魅力と厳しさが
伝わってきます。
そして、「失われた自然」も写されていました。
大正池の枯れ木など
今とは違う風景がそこにはありました。
そして焼岳の噴火の写真は迫力がありました。
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穂苅三寿雄のカメラ、グラフレックスシリーズB
今回の写真展ではやはりカメラが気になりました。
モノクロの世界を奥行ある画面で表現している。
「どんなカメラで写していたんだろう
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撮影年代は大正11年から昭和の初めまで。
この時代のカメラは、やはりドイツ製とかアメリカ製なんでしょうね。
グラフレックスカメラはアメリカ製。
木製大判一眼レフらしい。
古すぎてよくわかりませんが、
この図体で一眼レフなんですかね。
絞りを大きくして被写界深度をあげ
近くから遠くまでピントを合わせる。
そうするとシャッター速度は遅くなる。
微風でも画面はぶれる。
山の上で三脚を立てながらの撮影は
苦労の連続だったと思います。
岩登りの写真などを見ると
「どうゆうふうな体制でこの写真を撮ったのかな?」
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カメラ好きは、
そんなことを考えながら写真を鑑賞するのが楽しいんです。
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