フィンランドを代表する女性画家ヘレン・シャルフベック
(1862~1946)の日本初個展が東京藝術大学大学美術館で
7月26日まで開催されています。
幼少の怪我で足が不自由になり学校に通えなかったのですが、
家庭教師に絵の才能を見いだされました。
11歳、フィンランド芸術協会で学び
18歳で描いた「雪の中の負傷兵」が評価されます。
それをきっかけに奨学金でパリに渡り最先端の
技術を身につけ帰国。
26歳の作品「快復期」は
藤編みの椅子に座る幼い少女の憂いを含んだ表情が
印象的で心に残る秀作だと思います。
ヘレンは約40点の自画像を描き残したことで
「自画像の画家」とも呼ばれています。
歳をとり、死に向かう最後の年まで
衰えていく自分を描いていた冷静な女性画家でした。