現在 上野の国立西洋美術館では
フランスの画家
テオドール・シャセリオー展を開催しています。
5月28日までです。
私が行ったのは平日の4月4日。
上野駅公園口改札は花見に行く人だらけで
改札を出るのも容易ではなかったのです。
今日の私達は桜には興味がなく
ただ西洋美術館が混んでませんように…と
願いながら向かいました。
結論から言えば、
空いているほうですね。
外の賑わいとはまったく別の
神聖な芸術の世界に没頭することができます。
とは言っても絵画の前は常に3~4人の人だかり。
多少人の間から鑑賞ということになる場合があります。
でも世界遺産の美術館の内部は
静寂に包まれていました。
シャセリオーはあまり知られていない画家です。
1819年 カリブ海で生まれ、
8歳で古典主義の巨匠アングルの元に入門するも
ロマン主義に傾斜し20歳で師から離れました。
しかしアングルの優美な線描はそのままに
独自の作風を模索していたようです。
公共建築物の天井や壁装飾を描き
宗教画も得意としてましたが
37歳で急死しました。
今回は絵画約40点、水彩・素描約30点、
版画約10点を展示しています。
その当時パリで最も美しい女性の一人と言われた
カバリュス嬢の肖像画は
その気品溢れる華やかな美しさに圧倒され
しばらくその前から離れることができなくなりますよ。