国宝銅造仏頭
奈良市興福寺の国宝 興福寺仏頭展は、
東京・上野の東京芸術大学美術館で
11月24日(日)まで開催しています。
室町時代(1411年)の雷火で胴体と手足を失い、
仏頭に姿を変えた興福寺の至宝銅造仏頭が主役。
その守護神だった木造十二神将立像、木彫レリーフの
最高傑作、板彫十二神将像、などが勢ぞろいしていました。
銅造仏頭
頭部だけの破損仏だが、数奇な物語を持つ仏さま。
切れ長の目の中に、
悲しみと慈悲を感じ取ることができる。
木造十二神将立像
鎌倉時代を代表する木彫の傑作。
12体はすべて国宝
十二神将はもとはインドのバラモン教系の神々なのだが
仏法に帰依して、薬師如来の従者になったという。
武神なので、表情やポーズは多彩で躍動的。
照明を極力落とした会場の中で、
十二神将像が浮かび上がるように
鮮やかなレイアウトで配置してある。
一体一体360°の迫力の展示方法は圧巻でした。
銅造仏頭とその仏を護る木造十二神将立像が
一堂に会するのは約600年ぶりだそうです。
その光景は二度と見ることができない
歴史的絶景と言っていいでしょう。
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