明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

花のサンフランシスコ スコット・マッケンジー

2020-11-23 18:33:00 | 僕の音楽日記
今から8年前?
初めて
US(ユナイテッド・スティト)アメリカ合衆国本土へ
旅した事があった。
会社の研修旅行ではあったが
西海岸 サンフランシスコ国際空港
へ、降り立った一向は
サンフランシスコ〜ラスベガスと旅する事に

アメリカは
グァムだけで
本土へは初めて。
空気感がやはり違った
その4年後はシアトルに行き
アメリカ本土へは2回、しかも西海岸ばかり…

遥かなるアメリカ
とはいったもんで
日付変更線を超えての空の長旅は
大変退屈で…

サンフランシスコ国際空港への
着陸案内を聞くと
生きてることを確認する
深い安堵のため息が
僕以外座席から聞こえてきていた。
長い飛行時間 寝たり
映画を見たり、本も一冊読んでしまえるくらい
退屈だった機内からの
解放は
西海岸の大都市
サンフランシスコが
向かい入れてくれた。

僕の頭の中には
スコット・マッケンジーの
「花のサンフランシスコ」が流れてきた。
♫if you're going to San Francisco〜
Be sure to wear some flower's
in your hair〜

(もし、サンフランシスコに行くのなら、髪に花を飾ろうね)

花の東京ならぬ
ここは
花のサンフランシスコ!

ゴールデンゲートブリッジを
見に早速
空港から直行した。

なんのイメージも持たず
期待もせず
アメリカへ乗り込んだ僕は
仕事半分観光半分だったから
浮かれる事もなく
スケジュールを淡々と…だった。

大体ゴールデンゲートブリッジは霧がかかったり
天候不順な時がほとんどらしく
西海岸特有の気候らしい
天候の変化が著しい
だから
晴れてのゴールデンゲートブリッジを観れるか、観れないかは
運次第だという。




僕たち一向を乗せたバスは
一気に晴れたゴールデンゲートブリッジへと到着した。
ここにおいても
「花のサンフランシスコ」を口ずさんでいた。
来たんだよなぁ
アメリカ!
サンフランシスコ!
なんて背伸びをしながら
景色を眺めて深い
深呼吸。

坂の多い街
サンフランシスコ
肌寒く路面電車に揺られ
街を登ったり下ったり

アメリカにきたんだなぁ
と日本では見れない風景に
改めて日本の良さを
知ることとなった。

愛と平和
ラブアンドピース
武器より花を
ベトナム戦争の頃の
反戦運動の頃に流行ったこの歌も

時代も流れ
ゆったりと、平和を噛み締める中で
聴くと
人々が望むように
願うように
歌も祈りのように
浸透していく感じがして
ならない。
アメリカ合衆国の西へ

日出る国 
日本からのおのぼりさん達が
大国アメリカの地を踏んで
学んで行く旅には
遥かに物事、考え方は日本より
数年進んでいると
実感したものだった。

あの頃平成25年だったから
ちょうど日本で四年前くらいの世の中の進み方
だったように思う。
成熟しているところと
そうでない格差もまた、アメリカという国。
それも日本もそうなりつつあるわけで
古き良き時代
はもう、人の心の中だけに
歌と、ともに
流れてるような気がする。





松本隆の松田聖子への恋愛色(こいいろ)歌

2020-11-23 06:42:00 | 雑記
松本隆さんの
詩には
「〜色」というキーワードが
入ってる

ロックバンド
「はっぴいえんど」
で展開してきた
日本語のロック
というところから
歌詞に関して
読んでいきながら突き詰めると
意味の合わない箇所が
あったりする。

でも 松本隆さんは
ロックだったのだから
詩の世界では
いくら 女の子が歌おうが
男の子が歌おうが
おじさん、おばさん歌手が歌おうが
その歌の世界は
「ロック」になっていたのだ
(細かい事は気にするな!それがロックだ!)
とでも言いたげな…


その「色」においても
恋愛色(こいいろ)を表現している
松本隆さんがイメージした恋愛対象の女性像を詩というフィルターにかけて投影して
現れたのが、現そうとしたのが
「松田聖子」だったのではなかったのか?

松田聖子さんの
色…がついている歌のタイトルには
「白いパラソル」から始まって…
その前に
「白い貝のブローチ」というアルバム作品から
松本隆さんの松田聖子さんへの
作品提供がスタートされていた。

それから
「赤いスィートピー」
「ピンクのスクーター」
「水色の朝」
「小麦色のマーメイド」
「黄色いカーディガン」
「Blue christmas」
「赤い靴のバレリーナ」
「蒼いフォトグラフ」
「真っ赤なロードスター」
「ピンクのモーツァルト」
「銀色のオートバイ」
「白い夜」
「瑠璃色の地球」
「ピンクの豹」
歌のタイトルだけでも
色を表して、歌詞に関していえば
もっと色々と表現に
使われている
松本隆さんの
恋愛色。

とくに、
松本隆 呉田軽穂 松田聖子の
トライアングル
三位一体で表現された作品は
群を抜いている。

ユーミン独特のサビの作り方
特に
それを松田聖子さんが
表現すると
等身大の彼女のプロフィールを
超えたところに
大きく人の心に入り込んで
映像化され
美しくイメージされる

松本隆 呉田軽穂(ユーミン)
松田聖子で出来上がった
作品はファンのみにあらず
人の心に響く作品となっている。

「赤いスィートピー」
「制服」
「渚のバルコニー」
「レモネードの夏」
「小麦色のマーメイド」
「マドラスチェックの恋人」
「秘密の花園」
「瞳はダイアモンド」
「蒼いフォトグラフ」
「Rock'n rouge」
「ボン・ボャージュ」
「時間の国のアリス」
「永遠のもっと果てまで」
「惑星になりたい」
と三位一体作品の凄さは
全て
松田聖子さんの絶頂期を支えた
作品だということ
松本隆 呉田軽穂という強力な
エンジンを得て
他の追随を許さなかった
圧倒的なチカラを得たであろう
強力なブレーンをも味方につけた
独り勝ちだった
松田聖子さん

時代の象徴アイドルとして
山口百恵後のトップアイドルの在に
ついた彼女は
今となっては、彼女が
最後のグループでない
ピンのトップアイドル
となってしまった。
(まだ、現役で活躍中ではあるが…)


松本隆さんが
作品を提供し続けていくたびに
よりイメージを
具現化させ それを
完成させていった
松田聖子というアイドル。

そんな松本隆さんから
聖子さんへの
手紙がまた、
唸るコトバで綴られているのだ
松田聖子さんのアルバムに寄稿された松本隆さんの手紙より…



スタジオの電動ドアが開くと

聖子さんが現れる

身体の周りがボウッと輝いて

白いオーラに包まれてた。


全盛期の仕事はたいてい

前の晩に作詞して、

録音前に手渡すというもの。

彼女は2.3回軽く歌うと

メロディーを覚えてしまい、歌詞の

意味などほとんど聞かない

そこから5テイクくらい

録音すると ほぼ完成した。


あの頃は譜面など見ずに、

ぼくの歌詞の言葉の横に、

彼女しかわからない記号のような

書き込みで、紙が真っ黒になるほど。


あれから40年か。


紙の上のぼくの言葉は、

彼女の喉を通り、

空気に発声されると、

特別な言葉になり、

音楽史に焼き付いた。


アルバムのどんな片隅の

地味な曲さえ、

誰もが鼻歌で歌えるという現象は

ビートルズしかしらない。

ぼくは彼女のために詩を書き、

彼女は何百回、何千回と歌い継いだ。


たぶんぼくの言葉の中の

女性像は溶けてしまい、

彼女の毛細血管を流れて、

リアルな聖子さんと

結びついたのだろうなと推測する

作家と歌手の稀有な

同一化だと思う。

巡り合えた奇跡を感謝したい。


松本隆