1977年
フォーライフレコードの逆襲
吉田拓郎社長就任で
傾きかけた会社を立て直すべく
レコード会社所属のアーティストも
続々と有名人といわれる
役者や、歌手や、芸人など
色ものと言われる人たちを
所属させ
歌を歌わせて
レコードを販売する
フォーライフレコードの
船出のキャッチコピー
「私たちに音楽の流れを変えることができるでしょうか?」だったはず
大きな流れに飲み込まれ
沈没しかかった船に
新しい水夫の一人
水谷豊さんが乗り込んできた。
1977年7月1日リリースの
ファーストシングル
作品のクレジットには
作詞松本隆
作曲井上陽水
の文字が
フォーライフの巻き返しの
鼻息が聞こえそうな
万全な布陣
原田真二さんのブレーンで強力な
力を発揮してる
作詞家松本隆さんを擁し
曲作りは
フォーライフの看板アーティスト
井上陽水さん
ジャケ写が
清水健太郎さんか?
と思わせる
まだ精悍な水谷豊さん
役者さんが歌うことに関して
とびきりな期待はなくとも
表現者としての
歌い手の顔は
歌手に肩を並べるように
なかなかの説得力をもっている。
大人のラブソング
落ち着いた曲調に派手さはない
水谷豊さんのパーソナルに合った
哀愁感ある作品。
薔薇の花びらを噛むと
恋が叶う
とか
潮風に逃げる髪
僕の手のひらで束ねても
すり抜けた淋しさは
かじかむ指じゃ掴めない
とか
涙で海をうすめないと
とか
見飽きたはずの君が
他人の顔で振り向いた
とか普通の会話では
ふっと
出てこない
言葉のフレーズ
こんな言葉をさりげなく
言えるような
ある意味そんな言葉が
イヤミにきこえない
男でありたい
いやいや
こんな言葉を言う男って
逆に
引かれる?
惹かれる?
(笑)
はーばーらいと
作詞:松本隆
作曲:井上陽水
薔薇の花びら噛むと
恋がかなうって迷信さ
涙より苦いのは そんな君の泣き笑い
潮風に逃げる髪 ぼくの手のひらで束ねても
摺り抜けた淋しさは
かじかむ指じゃ掴めない
さようならが言えなくて どじだね
黄昏ハーバーライト 指切りしよう
涙で海をうすめないと
傷つけあう事って難しいものさ
昨日まで見飽きたはずの君が
他人の顔で 振り向いた
煙草すう手がふるえて どじだね
黄昏ハーバーライト 指切りしよう
時に背を向け 死なないってさ
(ハーバーライト ハーバーライト)
黄昏ハーバーライト 指切りしよう
明日は君も 微笑えるよう
(ハーバーライト ハーバーライト)