明日の葉っぱ(8×8)=69

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サマータイムブルースが聴こえる 吉田拓郎

2021-05-16 19:05:00 | 僕の音楽日記

サマータイムブルースって…

エディ・コクランの
「サマータイムブルース」なのか
渡辺美里の
「サマータイムブルース」なのか?
名もなき人が
夏に歌うブルースなのか?

松本隆さんの
ほろ苦く
カッコつかない
背伸びした
恋愛模様の歌の世界が
どことなく
オシャレで

こんな歌詞を
吉田拓郎が歌うのは
もったいない


なんて思ったりした当時。

あれだけ時代を撃ってきた
歌詞やら
自分の内面を綴った
歌詞なんかで
吉田拓郎色を出してきたけれど

80年代に入って
ミュージックシーンの変化に
対応すべく
時代の寵児は
もはや
吉田拓郎さんではなく
作詞家の松本隆さんになっていた。


映像が浮かぶ
歌には
聞くものの感情移入が
しやすかったりもする

同じような体験や、
どこか似たような体験
を摘んで
詩の世界のほろ苦さだったり、
恥ずかしさだったり
を自分の感情の中で
なぞりながら
その歌を
好きになっていく。

松本隆さんの作り出す
世界は
新しい時代のシーンに
うってつけの作品が
多くなっていた。

その最たる作品とアーティストは
松田聖子さん
だったり、
盟友大瀧詠一さんだったり
した。

そして吉田拓郎さんも
その一人。

80年代の松本隆さんは
無敵だった。


吉田拓郎が吉田拓郎らしからぬ
お洒落な歌になって
軽く、聞き流せる
重くない作品に仕上がった
「サマータイムブルースが聴こえる」だ。

名曲は作られる。

環境だったり、
時代だったり、
ファンや、それを
取り巻く人たちによって

80年代の吉田拓郎さんは
どうなっていくのか?
軽くなるのか
重たいままで
いくのか

シングル盤は大衆受けしないと
いけない部分もあるだけに
当然、シングルに見合っただけの
パワーのある作品にはなっていた。


今聞いても
色褪せない
歌謡曲っぽい
これが
ニューミュージックなのか?
と吉田拓郎の作品を通して
納得してしまった

「サマータイムブルースが聴こえる」