人生アラカルト

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臘八摂心に感激の気持ちをみる

2010-12-03 22:08:04 | 本は 面白い
大いに売れ行きがいいという<ニーチェの言葉〉に"もっと
喜ぼう"という項目があった。私はもう一つ、「もっと感激しよう」
を追加したい。

ニーチェ先生は<遠慮せず喜ぼう、笑おう、にこにこしよう〉と
おっしゃる。喜べばくだらないことだって忘れることができる。

体の免疫力だって上がる、と。なんと、病院で読んだ本と同じ
ことを指摘されている。

最近、喜ぶことが少なくなった。と思う方が多いと思う。この
場合の喜びとは、子供が生まれた、進学した、宝くじに当たっ
たといった出来ごとではないか。

確かに、テレビや新聞を賑わすニュースはろくなものはない。
喜ぶ出来事が少ないといったところか。

そうではなくて、もっと身の回りに喜び、感激するものはないか。
あったら、素直に喜べとニーチェ先生。

《臘八摂心(ろうはつせっしん)》といって、いま禅宗の修
行僧たちは8日間の座禅三昧の修行を続けている。

臘とは12月のこと。8日はお釈迦さまが悟りを開かれた日。
座禅は午前3時から夜9時まで及ぶ。

修行僧たちはお釈迦様の境地を得ようとする。

そして、修行が明けた日。これは感激だそうだ。一木一草が匂う。
大自然の息吹を感じるのだそうだ。

われわれにはこういった修行はないが、季節はあるし、自然は取り
巻いている。

人間の営みも悪いことばかりではない。
少なからず、ほっとするものがあるはずだ。

喜ぼう。さらに感激しよう。生きる喜びにつながればこんなうれしい
ものはないと思うのだが。

私はがんから、いまのところ脱出している。
うれしい。大感激だ。