4月から中学校に上がる孫が「雨ニモマケズ」を全文
暗記していた。小学校で先生が覚えさせたらしい。
折しも新聞は大震災へのメッセージとして、渡辺謙さ
んらが「雨ニモマケズ」を朗読していると伝えている。
「ふーん、宮沢賢治か」とじじいは新聞に掲載されてい
る詩を改めて読んだ。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雲ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
欲ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシズカニワラッテヰル
あと続く
孫が覚えているのは、この詩だけでなく、「方丈記」も暗
記している。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えまた結びて久しく
とどまることなし。
ここまでは、どなたもご存じだろう。
このあと、どこまで覚えているかは聞き損ねたが、転変地異
ばかりでない。「嫌な世の中」を綴っている。
これらの、古典を覚えさせた孫の先生は、東日本の大震災を
予想したわけでないだろうが、ぴたりだった。
東ニ病気ノコドモアレバ
行って看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
避難所で子供たちが食事や洗濯などでお手伝いしている。
まさに「雨ニモマケズ」を実践している。
孫よ、いつまでも詩を忘れるな。
覚えるだけでは、意味が薄いよ。

上越市を取り巻く山々は銀色。
暗記していた。小学校で先生が覚えさせたらしい。
折しも新聞は大震災へのメッセージとして、渡辺謙さ
んらが「雨ニモマケズ」を朗読していると伝えている。
「ふーん、宮沢賢治か」とじじいは新聞に掲載されてい
る詩を改めて読んだ。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雲ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
欲ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシズカニワラッテヰル
あと続く
孫が覚えているのは、この詩だけでなく、「方丈記」も暗
記している。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えまた結びて久しく
とどまることなし。
ここまでは、どなたもご存じだろう。
このあと、どこまで覚えているかは聞き損ねたが、転変地異
ばかりでない。「嫌な世の中」を綴っている。
これらの、古典を覚えさせた孫の先生は、東日本の大震災を
予想したわけでないだろうが、ぴたりだった。
東ニ病気ノコドモアレバ
行って看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
避難所で子供たちが食事や洗濯などでお手伝いしている。
まさに「雨ニモマケズ」を実践している。
孫よ、いつまでも詩を忘れるな。
覚えるだけでは、意味が薄いよ。

上越市を取り巻く山々は銀色。