いまごろになって、自分が死んだ時の身内にかける
迷惑について、拾ってみた。
妻が亡くなった時のことは大方忘れてしまっている。
妻が亡くなった時、私は69歳であった。夢中でいろ
いろなことを”処理”して、時を過ごした。いずれ、自
分にも終末が訪れてだれかが始末をしなければな
らない。分ってはいたが、まだ人ごとであった。
一番頼りになるものは、葬儀所がくれた「死亡後の
手続き一例」であった。
例えば、役所や年金関係をはじめ、届け出、名義
変更、カード停止、車の処分などなど、一例だけで
2,30項目ある。中には、商標、相続税申精など
縁のないものもあるが、人間は実に多くのことに
縛られて生きている。だから、処理も生きている時
準備しなければ、後に残される身うちは大変だ。
ということを、しっかり認識した。