関川で会う人

家の近くに上越市内を貫く
大きな関川が流れている。

川の堤防はよく整備されて
いて、朝夕散歩にジョギン
グに市民たちは楽しんでい
る。

私も、とくに夕方トレーニ
ングに毎日、利用している。
いつもラケットを持ち、時
々振っているので、目立つ
らしくよく声をかけられる。

ある日、杖を付いて歩くお
年寄りが声をかけてきた。

何年か前まで、ボーリング
をしていた。数年前、高所
から落ちて、背骨を折った
という。

元は大工さんをしていてけ
がはよくしたそうだ。でも
高所からの落下は初めて。

猿でも落ちるというし・・
声を出さずに、老人の話を
聞いた。

それから半身不随になった
が、リハビリをした結果、
歩けるようになったそうだ。

堤防にはベンチが設けられ
ているが、終始座りもせず、
見も知らない他人の私に経
験談を話すと去って行った。