頑固な親父

関川堤防で出会う人びと。

今日はスタートが遅く１０時す
ぎに家をスタート。もちろんラ
ケットを持って。

橋があると河川敷の道に下る。
一人の男性が土手の方からじっ
と私を見つめている。

やがて、男性の座るベンチに私
も近寄り座る。

「こんにちは」
今日は猛暑が戻っていた。

いくつか話題が流れて、おいく
つですか、ときた。

８４ですが、と聞くと私の親父
は８８です、という。

見た目私と年代は変わらないか
なと思っていたが、意外と男性
は私より随分と若い。
農家のようだが専業かどうかは
分からない。

親父が頑固で、困ります、とい
う。
米作りで、意見が違うらしい。

ほー、ほーと完全に聞く側だ。

話し相手が欲しかったんだな。

見も知らずの人間に愚痴って男
性は「おや、こんな時間」とつ
ぶやくや、自転車に乗って引き
あげた。

炎天下で腕は、すっかり焼き付
いた。