朝、金沢の友人から電話があり、夜に血を
吐いたとの。医師たちの懸命な治療で一命
をとりとめたと。
高校からの親友で、年齢は2年上だ。この人が
どうかなったら、ショックでどうなりそうな存
在だ。
「あんたは悪いこところないのか」と友。
「年相応にあちこちおかしくなっている。そや
けど、命にかかわるまではない」
「おれは煙草をのんでいる」と友。
「そうやったな。やめるきにならんのやな」
「そう」
煙草が体に悪いということは殆どすべての人
がいう。だが、本人はがんとして耳を貸そう
としない。
「それでも、88まで生きてきた」
入院すると禁煙となるのがつらい、という。
でも、
なんとしても生きてくれ。